47年の歴史を感じる南カリフォルニアのワイナリー Koehler Winery

47年の歴史を感じる南カリフォルニアのワイナリー Koehler Winery

Koehler Wineryに行ってきました。ロサンゼルスの北西150kmにあるカリフォルニア州サンタバーバラ郡。同郡のロスオリーボスAVA(ワイン生産地域)にあります。

このぶどう畑は、もともとは有名なテレビプロデューサが1971年に始めた果樹園で、40年以上の歴史を持ちます。とても美味しい果物を生み出すので、近所でも評判の果樹園でした。その噂を聞きつけたKoeler Familyが、1997年にこの果樹園を買収。特にぶどうが美味しいことから、ワイナリーを始めることにしたそうです。それが、Koeheler Wineryの歴史の始まりです。

今では、100エーカー(約40万平方メートル、東京ドーム8.5個分)の土地に、カベルネ・ソーヴィニオン、シャルドネ、ソーヴィニオン・ブラン、グルナシュ・ブラン、リースリング、シラー、サンジョヴェーゼ、グルナッシュ、ムルヴェドル、ヴィオニエなどのぶどうが栽培されています。

私が訪れたのは平日の昼だったので、それほど混んでいませんでした。テイスティングルームで対応してくれたのはBrad。とてもフレンドリーで、私の色々な質問にも丁寧に答えてくれました。

年間7,500ケースのワインしか生産しないので、殆どがワイナリーのテイスティングルームでの販売分で完売してしまいます。ワイナリー以外で入手することはほぼ不可能。少量が近郊のワインショップで販売されているとのことですが、もちろん、日本では手に入りません。

テイスティングで味わったワインは白2種類、赤4種類。特に、赤ワインの2本が印象に残りました。

まず、1本目は、「ピノ・ノワール」という品種のぶどうから出来た赤ワイン。Koehlerが所有するぶどう畑はピノ・ノワールには適さないので、西のSanta Rita HillsというAVA(ワイン生産地区)にあるRio Vista Hillsという畑(Thorne Famiyが所有)から購入してます。Santa Rita Hillsの中では東の端に位置するこのぶどう畑は、午後の日差しが強いので、ナツメグの香りがする独特のピノ・ノワールができるそうです。飲んでみると、たしかにナツメグの香りがわずかにあがってきました。

もう一つ印象に残ったのは、「カベルネ・ソーヴィニオン」という品種のぶどうから出来た赤ワイン。このぶどうは、1971年にこのぶどう畑が始まった時に植えられたカベルネ・ソーヴィニオンの木から作られています。47年も前に植えられた木から作られたぶどう。味わってみると、歴史が感じられる、上品な味がしました。

このワイナリーには、3軒のコテージが併設されていて、宿泊することが出来ます。ワイナリーを見下ろすこの素敵なコテージに宿泊して、周辺のワイナリー巡りが出来れば素晴らしいですね。