カリフォルニアワイン カリフォルニアで最初に作られたメルロー Sterling

カリフォルニアワイン カリフォルニアで最初に作られたメルロー Sterling

ロサンゼルス空港のラウンジでは、カリフォルニアワインがたっぷり楽しめます。先日、訪れた際には、赤ワイン4本のうち、実に3本がカリフォルニアワイン。ピノノワール、メルロー、カベルネ・ソーヴィニオンというカリフォルニアを代表する3つのぶどう品種から作られたワインが並んでいました。今日は、その中から、Sterling Vineyards Merlotというワインをご紹介します。

カリフォルニアに住んだ方なら、誰でも一度は目にしたことがあるワインがSterling Vinyrdsのワイン。実に年間40万ケースを出荷する最大手ワイナリーのひとつです。カリフォルニアを代表するワイン産地である「ナパ」に10ヶ所のぶどう畑を持ち、その総面積は実に12,000エーカー(東京ドーム 1,043個分)にも及びます。

このワイナリーは、1964年にPeter Newtonによって設立されました。彼は、イギリス生まれの実業家で、1950年にサンフランシスコで製紙会社を立上げ大成功します。1964年にナパに土地を購入してぶどう畑を開墾。

1969年には、カリフォルニアで初めてのメルローというぶどう品種から作られたワインを出荷します。当時はメルローというぶどうはカリフォルニアの天候には合わないとされていましたが、その常識を打ち破って挑戦し、見事に成功させます。彼は、現在のナパを築いた、初期のワイン醸造家の一人です。

このワイナリーは、1977年にコカコーラが買収しました。この当時、コカコーラはワイン産業に参入しようと試みたそうです。そして1982年には、Seagramが買収。現在は、Treasury Wine Companyが保有しています。

このワイナリーはナパで最も美しいワイナリーとしても有名です。建物は、創業者のPeter Newtonが住んでいたことのあるギリシャのミコノス島の建物をイメージして、1971年に建てられました。

ビジターは駐車場に車を停めた後、ケーブルカーで地上100メートルにあるワイナリーまで登ります。頂上からは、ナパの絶景が望め、ブドウ畑やワイナリーが見学でき、素晴らしいテイスティングルームでワインが楽しめます。ナパで最も多くの観光客が訪れるワイナリーの一つです。

このワイン、鼻を近づけると、メルローらしい、黒系ベリーやスパイスの香り、樽からくるヴァニラの香りなどが上がってきます。口に含むととてもスムーズ。果実味や酸味は控えめ。タンニンも上品で、全体としてとてもバランスととれたワインです。メルローファンの皆さん、是非お試し下さい、

カリフォルニアでは、ワインショップで$25前後で購入出来ます。日本では入手困難の様です。