カリフォルニアワイン 上品な味わいのジンファンデル Peachy Canyon Bailey

カリフォルニアワイン 上品な味わいのジンファンデル Peachy Canyon Bailey

六本木のアメリカ料理レストラン「ROTI」。「キヌアのパワーボウル」や「グルテンフリーのパスタ」など最新のカリフォルニア料理が食べられます。その上に、私の大好きなカリフォルニアのビール「SIERRA NEVADA」がいつも飲め、カリフォルニアワインも充実し、バルコニー席も気持ちが良い、お薦めのレストランです。

このレストランにワインを卸していらっしゃる会社様が、「SO-CAL WINE NIGHT」と銘打って、南カリフォルニアワインの試飲会を開催されたので出かけてきました。なんと24本ものカリフォルニアワインがテイスティング出来て、大満足。その中で、特に私が気に入ったワイン数本を、何回に分けてご紹介させて頂きます。

今回は、Peachy Canyon Bailey Zinfandelです。

このワインはPeachy Canyon Wineryが作りました。このワイナリーがある辺りをPeachy Canyonと呼ぶのですが、Peachyとは、1800年代後半にこの地で馬泥棒として名を馳せ、後に絞首刑となった男の名前です。彼が隠れていた洞穴がこの辺りにあるので、この地をPeachy Canyonと呼ぶそうです。西部劇のならず者として有名なJessie Jamesもこの洞穴に隠れていたことがあるそうです。

Peachy Canyon Wineryは、南カリフォルニアのサン・ルイ・オビスポ郡にあるパソ・ロブレスというAVA(ワイン生産地区)にあります。パソロブレスは最近注目を集めている、カリフォルニア有数のワイン産地です。パソ・ロブレスでは、ハイウェイ46沿いに大手ワイナリーが集まっているのですが、Peachy Canyon Wienryもその一つで、しかも、高速道路出口から近いこともあって人気のワイナリーです。

このワイナリーは、1998年にDoug Becketが始めました。彼はウェストヴァージニア生まれで、父が海軍にいたので、子供の頃は、いつも旅行していました。結婚して、カリフォルニアに落ち着き、最初は学校の先生をしていたそうです。その後、色々な種類の仕事を経験した後、ワイン作りが趣味の男との偶然の出会いから、ワイナリーを始めます。

今では、合計すると100エーカー(東京ドーム8.5個分)を超える4ヶ所のぶどう畑を保有する、パソロブレスを代表するワイナリーに成長しました。このワイナリーのテイスティングルームは、1800年代前半に建てられた学校をそのまま利用したものですが、創業者の最初の仕事が学校の先生だったことを考え合わせると、何か運命的ですね。

このワイナリーは、美味しいZinfandel(ジンファンデル)を算出することで有名です。ジンファンデルは、カリフォルニアでしか採れないぶどう品種です。このぶどうから作られる赤ワインは、とても大胆な味がして、アメリカの肉汁豊かなステーキにとても良く合います。しかし、その大胆な味ゆえに、日本の女性の方々にはなかなか気に入ってもらえず、悔しい思いもしてきました。

ところが、このPeachy Canyon Bailey Zinfandelは、味がとても繊細。女性の方々にも気に入ってもらえるジンファンデルです。

鼻を近づけると、甘いプラムの様な果実香に、土っぽい香り、スパイスの香りなども感じられ、複雑です。通常のジンファンデルの「甘い!」という香りとは一線を画してます。そして、口に含むと、上品な果実の甘さが口一杯に広がります。ほどよい酸味と苦味もあり、ジンファンデル特有の大胆さを維持しながら、繊細さも感じられる複雑な味です。ステーキはもちろん、あまりソースがこってりしていない、肉料理に合わせやすいと感じました。

このワイン、日本でも5,000-6,000円程度で購入出来ます。ちなみに、Peachy Canyon Bailey Zinfandelの「Bailey」とは、このワインに使用されているぶどうが取れるブドウ畑の名前です。