イタリアのサンジョヴェーゼより高評価のカリフォルニアワイン Mount Palomar Castelletto

イタリアのサンジョヴェーゼより高評価のカリフォルニアワイン Mount Palomar Castelletto

アメリカンワインクラブでは、月に1回程度の頻度でワインテイスティングの会を開催しています。今日は、最近開催された会で、14名(女性6名、男性8名)にテイスティング頂いた、Mount Palomar Winery Castelletto Sangiovese 2013を紹介します。

南カリフォルニアにあるワイン生産地テメキュラ。Mount Palomar Wineryは、このテメキュラの地に最初にワイナリーを作ったパイオニア的存在です。このワイナリーについては、別のブログ(下記リンク参照)で紹介していますので、是非ご覧下さい。

テメキュラには、その気候が地中海沿岸の地域と似ていることもあり、イタリア原産のぶどうが沢山植えられています。そして、そのイタリア原産のぶどうを使った「カリフォルニア産イタリアワイン」を作るワイナリーが沢山あります。Mount Palomar Wineryは、「カリフォルニア産イタリアワイン」を作った最初のワイナリーでもあります。

このワイン、鼻を近づけるとイチゴの様な、少し甘いベリーの香りが上がってきます。14人中、4名がイチゴの香り、10名の方がラズベリーの香りをあげてくれました。皆さん、少し甘めの香りを感じた様です。

暫くすると、チョコレートの香りも上がります。14名中、1名がチョコレートの香りをあげてくれました。10名がバニラの香り、3名がコーヒーの香りをあげていて、皆さん、樽からくる香りを感じた様です。

タバコの葉の様な香りもあります。参加者の1人は「落ち葉」の香りがすると表現してくれました。

口に含むと、まず、心地よい果実味が広がります。そしてサンジョヴェーゼらしい、酸味が。最後にやや柔らか目の渋みが、飲んだ後に残ります。果実味、酸味、渋みのバランスが取れた、飲み易いワインです。

参加者の方々の評価は、果実味が3.4点/5.0点、酸味が2.5点/5.0点、渋みが2.3点/5.0点でした。果実味を強烈に感じ、渋みが弱いと感じた様です。

実は、この日は、「カリフォルニア産サンジョヴェーゼ」とイタリアの「本場サンジョヴェーゼ」のブラインドでの飲み比べでした。本場サンジョヴェーゼが、渋みに特徴があったので、相対的にカリフォルニア産サンジョヴェーゼの渋みが弱いと感じたのでしょう。(本場サンジョヴェーゼの評価は、果実味2.4点/5.0点、酸味3.5点/5.0点、渋味4.0点/5.0点でした。)

全体的なボリュームは、やや軽めのミディアムボディーです。参加者の方の評価も2.2点/5.0点でした。(本場サンジョベーゼのボリューム評価は、3.9点/5.0点)

そして、最後に「カリフォルニア産サンジョベーゼ」と「本場サンジョベーゼ」のどちらが美味しいか、全員に投票してもらいました。結果は、8票対6票の僅差で「カリフォルニア産サンジョベーゼ」の勝ち。評価スコアでも、カリフォルニア産サンジョベーゼ 3.6点/5.0点、本場サンジョベーゼ 3.5点/5.0点で、本当に僅差で「カリフォルニア産サンジョベーゼ」の勝ちでした。

カリフォルニアワインの面目躍如でした。