日本航空の機内で飲んだカリフォルニアワインCastle Creek Pinot Noir 2012をご紹介させて頂きます。
このワインは、1994年創業のキャッスル・ロック・ワイナリーが作ったもの。このワイナリーは、高品質のワインを求めやすい価格で提供することに定評があります。

その秘密は、自社で「ぶどう畑」も「ワイナリー」も持たない「バーチャル・ワイナリー」と言う形式を導入しているからです。これは、創設者のGreg Popovich(グレッグ・ポポヴィッチ)のアイデアです。

ぶどうは、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州にある40軒以上の提携ぶどう畑から一流のぶどうを仕入れます。そして、ワインも、その3州にある提携ワイナリーで作ってもらいます。そのため、一流のワインが、納得感のある価格で出来上がる訳です。なんか、アメリカらしいですね。

使われているぶどう品種は、ピノ・ノワール(Pinot Noir)。軽めで繊細な味がするので、どちらかといえば、女性に人気があります。キャッスル・ロック・ワイナリーのウェブサイトも「Craving a succulent Pinot for date night? (デートの夜のための美味しいワインをお求めですか?)」と言う書き出しから始まっており、アメリカでは、ピノ・ノワールは「デートの決めワイン」というイメージがあります。

ピノ・ノワールは、冷涼な気候を好む上に、育てるのが難しいため、温暖なカリフォルニアでは育てるのが難しいぶどうとされてきました。しかし、キャッスル・ロック・ワイナリーは創業以来、ピノ・ノワールに挑戦してきたそうです。
彼らのピノ・ノワールが成功した理由は、その生産地にあります。このワインに使われるぶどうは、サンフランシスコの北、ソノマ郡のロス・カーネロス(Los Caneros)と言う場所で出来たぶどう。ロス・カーネロスは寒流の影響で、冷涼な気候。美味しいピノ・ノワールが産出されます。

しかも、朝晩は霧が発生し、昼間はカリフォルニアの太陽が注ぎます。想像しただけでも、美味しいぶどうが育ちそうですよね。
機内で飲む赤ワインは、温度が低いままサーブされることが多く、最初は香りが上がってこないことが多いのですが、この日のワインもそうでした。しばらくすると、少し甘めのベリーやシナモン、ペッパー、バニラの様な香りが上がってきます。

そして口に含むと、適度な果実味と酸味が印象的です。タンニンは滑らか。しばらくすると少し抑え気味のペッパーの様な味も。その日の機内食のメニューは、適度に熟したタンニンが、程よくマッチしていました。

このワイン、米国では$15程度で、日本でも2,500円前後で購入可能です。ピノ・ノワールは作るのが難しいので、通常は価格も高いのですが、キャッスル・クリークのピノ・ノワールはとてもお買い得な値段設定になっています。

