アメリカの首都、ワシントンで、お客様と食事。お客様が選んで下さった 「Cakebread Sauvignon Blanc 2016」を紹介させて頂きます。
その日は、お客様の地元での会食だったので、お客様がワインを選んで下さいました。ビジネスの会食では、どんなワインを選ばれるかによって、その方の教養のレベルが分かってしまいますよね。このお客様は、とても教養レベルの高い方だと思いました。
お客様が選ばれたこのワイン、北カリフォルニアのナパにあるケークブレッドセラーズ(Cakebread Cellers)が作っています。
ケークブレッド(ケーキ+ブレッド)というのは、美味しそうな名前ですが、(この名前ゆえに、多くのレストランが採用しているという、冗談の様な話も。)実はこれはこのワイナリーの創業者の名字です。

ジャック・ケークブレッド(Jack Cakebread)は ドロレス(Dolores)とオークランドで高校時代に会い1950年に結婚。朝鮮戦争に服役した後、妻と3人の息子たちとオークランド(サンフランシスコの近く)に定住。父の自動車修理工場の仕事を手伝うかたわら、写真の仕事をしていた様で、1972年にワインの撮影の仕事でナパへ。

そこでナパがすっかり気に入ってしまい、ナパの中心地ラザフォード(Rutherford)にあるSturdivant Familyが所有する果樹園を思い切って購入。更に、夫婦揃って、醸造学で有名な大学、UC Davis(カリフォルニア大学デーヴィス校)へ通いワイン作りについてじっくりと学びます。ここでは、ロバート・モンダヴィの授業も受けたとか。夫婦揃って、もう結構な年齢だったはずで、すごい冒険です。

そして、1973年には遂にケークブレッドセラーズを設立してしまいます。すごい、行動力です。それ以来、栽培から販売まで創業者のジャック夫妻と二人の息子夫婦が取り組んでいます。

我々が飲んだワインは、ソーヴィニオン・ブランという品種のぶどうから造られています。ラザフォードの自社畑で作られたぶどうが主に使われています。

鼻を近づけると、ソーヴィニオン・ブランらしいグレープフルーツや青草の香りが。口に含むと、カリフォルニアのソーヴィニオン・ブランらしく、果実味が豊か。酸味も強く、爽やか。ミネラルに加え、苦味とスパイスの様な後味も印象的です。

その日は、お客様が牡蠣を勧めてくださり、このワインと一緒に頂きました。牡蠣と合わせるには、ちょっと果実味が強すぎる感じもしましたが、ミネラルや酸味が、牡蠣の美味しさを引き立ててくれます。

このワインを選んで下さったお客様は、まだ若い女性の方でしたが、「ワインと食事の関係をよく理解して、食事を勧めて下さっているなあ。」と感心しました。
米国では$30程度、日本でも、5,000円前後で購入できます。
ホストが上手だと、会話も弾み、食事も美味しく感じられ、そしてワインも進みます。
あちゃー、また飲みすぎちゃいました。

