フランス南西地方 ガイヤッック 地元のぶどうを堪能

フランス南西地方 ガイヤッック 地元のぶどうを堪能

フランス南西地方のワイン銘醸地、Gaillac(ガイヤック)へ行ってきました。トゥールズから東に50km、タルン川の両岸にぶどう畑が広がります。

ガイヤックには、Loin de L’oeil (ロアン・ドゥ・ルイユ)、Duras (ドゥラス)、Braucol(ブローコル)といった、ガイヤックでしか採れないぶどう品種が沢山あり、一度訪れてみたいと思っていました。

私達が訪れたのは、Domaine Duffauというワイナリー。Bruno Duffau(ブルーノ・ダフォー)さんが、始めたワイナリーです。ブルーノさんは、もともとエンジニアだったそうですが、海外出張が多いために家族との時間が楽しめないことに不満を感じていたそうです。

そこで、10年前に一念発起して、妻と二人、このワイナリーを立ち上げたそうです。ぶどう畑は、非常に広大ですが、今でも基本的には、従業員を雇わずに、奥様と二人で、切り盛りされているとか。「人を使うのが苦手なので。」と少しシャイなブルーノさんは言ってました。

この日は、オーナーのブルーノ・ダフォーさんにご案内頂いたのですが、まず、ぶどう畑でLoin de L’oeilというぶどうを見せてもらいました。Loin de L’oeilというのは「目から離れた。」とう意味です。フランスでは、枝分かれの部分を「目(oeil)」というそうですが、そこから「離れた(loin)」所にぶどうができるので、Loin de L’oeilというそうです。(ちなみにこのぶどう、ソムリエ教本では「レン・ド・レル」と表記さています。

その後、テイスティング。まずは白を3種類。「ソーヴィニオン・ブラン」、「ミュスカデール」と飲んだ後、いよいよ3番目に飲んでみたかった「Loin de L’oeil(ロアン・ドゥ・ルイユ)」の登場。柑橘系のとてもユニークな味。ブルースは「Quineceというりんごの1種に味が似ていて、チーズに合う。」と説明してくれました。

次にロゼ。飲みたかった「デュラス」ベース。ソムリエ教本には、デュラスは「胡椒やスパイスの風味を特徴とする。」とありますが、故障やスパイスの香りは、ぶどうの皮に由来するもの。あまり皮を漬け込まないロゼでは、あまり感じられませんでした。

最後の赤を3種類。最初は「シラー」をベースにしたワイン。2番目に、今日のお目当の1つ「ブローコル」ベースのワイン。ソムリエ教本には「カシスやフランボワーズ・ピーマンのようなニュアンスが特徴。」とありますが、まさにその通り。

ブローコルは、別名「フェル・セルヴァドゥ」との言うのですが、フェルはラテン語で「強い。」と言う意味、「セルヴァドゥ」は「長持ちする。」と言う意味で長期熟成可能なワインを作り出すそうです。

ちなみに、最後にテイスティングした赤ワインは、シラーとブローコルのブレンドで、逸品でした。

フランスの片田舎で、奥様と一緒にワイナリーを営むブルーノさんの案内で、ガイヤックでしか飲めない3種類のぶどう、Loin de L’oeil (ロアン・ドゥ・ルイユ)、Duras (ドゥラス)、Braucol(ブローコル)から出来たワインを堪能させて頂きました。とても楽しかったです。