コスタ・デル・ソルで飲んだスペイン定番ワイン「カヴァ」と「リオハ」

コスタ・デル・ソルで飲んだスペイン定番ワイン「カヴァ」と「リオハ」

仕事の関係で、スペインは何回か訪れています。色々なワインをすすめて頂きますが、やはり定番は、「カヴァ」と「リオハ」。アンダルシア州のトレモリーノスで、仕事仲間と食事をしたのですが、ホストの女性の方がアレンジして下さったワインが、この定番コースだったのでご紹介します。

会食をしたトレモリーノスは、地中海に面したリゾート地「コスタ・デル・ソル」の中心地です。

海岸に沿って7kmの遊歩道が続いていて、早朝のジョギングを楽しみました。

この遊歩道のすぐ脇にあるのが、この日食事をしたシーフードレストラン「Casa Juan Los Mellizos」。地球の歩き方にも載っている有名店ですが、テラス席で海風に吹かれながらの食事は最高でした。

席に座ると、その女性の方が、地元の美味しいシーフードをテキパキと注文。そして「カヴァ」も注文してくれました。

カヴァは、スペインで作られるスパークリングワイン。カヴァは「洞窟」を意味します。生産量の95%がカタルーニャ州で作られていて、中でもバルセロナ近くの「サン・サドゥル二・デ・ノヤ」でその85%が作られているそうです。

カヴァの多くが「マカベオ」「チャレロ」「パレリャーダ」というスペイン土着の3種類の白ぶどうから作られます。同じ、スパークリングワインの「シャンパーニュ」は「ピノ・ノワール」「ピノ・グリ」「シャルドネ」の3種類から作られますが、同じスパークリングワインでも使われるぶどうが随分違います。

「マカベオ」はフルーティな味わい、「チャレロ」は酸味、「パレリャーダ」は花の様な香りが特徴とのこと。この日頂いたカバからは、まさにこの3つの特徴が感じられて納得だったのですが、特にすっきりとした酸味が印象的だったので、「チャレロ」が少し多めだったのかもしれません。最近は「チャレロ」の人気がとても高く、チャレロ100%のカヴァも多いとか。

シーフードの後は、生ハムとパエリャ。

ここで赤ワインにスイッチ。多数決でやはり定番の「リオハ」に決定。選んだのは ラモン・ビルバオ(Ramon Bilbao)のクリアンサ(cliansa)。
ラモン・ビルバオは1924年、リオハ・アルタ地区の中心アロに設立されたリオハを代表する伝統的ワインメーカーだそうです。

リオハは、「DOCa」と呼ばれるワイン産地です。DOCaは、スペインで最高のワイン生産地だけに与えられる名誉ある名称。スペインでは、リオハとプリオラートの2ヶ所にだけ与えられています。中でも、リオハはとても有名で多くの最高級ワインを生産しており、まさにスペインを代表するワイン産地です。


リオハで作られるワインは「テンプラニーリョ」というスペインを代表する黒ぶどうで作られています。テンプラニーリョは、一般的に樽で長期熟成させます。24ヶ月以上熟成させたものを「クリアンサ」、36ヶ月以上熟成させたものを「レゼルバ」、48ヶ月以上熟成させたものを「グラン・レゼルバ」と呼びます。この日飲んだリオハは「クリアンサ」ですから、リオハの中では比較的若いワインです・

このワイン、鼻を近づけると黒系のベリーとタバコやコーヒーの香り。口に含むと酸味が印象的。タンニンは滑らかで後味も楽しめます。しっかりとした味で、生ハムにもパエリャにもしっかりとマッチ。

最高のワインと、楽しい仕事仲間と、心地よい海風。料理もワインも進みます。
あちゃー、また飲み過ぎちゃいました。