カリフォルニア北部・メンドシーノのDrew Family Cellarsでテイスティングの後に購入した 「Drew Pinot Noir Valenti Ranch 2014」がとても美味しかったので、ご紹介します。
メンドシーノは、カリフォルニアでもかなり北の方にあり、「寒くて葡萄が育たない」と言われたこともあるようです。(実際、海岸は夏でも寒いです。)しかし、冬の気温の低さや夏の乾燥が葡萄の病気の繁殖を防いでいるので、オーガニック栽培に適しているそうです。実際にオーガニック栽培をしている栽培家が多いことでも有名です。
Drew Family Cellarsは、Jason Drewが、妻のMollyと2000年に設立したワイナリーです。Jason Drewは、80年代から様々なワイン関係の仕事に従事。1999年には、南カリフォルニアのサンタバーバラでアシスタント・ワインメーカーの職につきます。そこで、ピノ・ノワールに魅了され、ピノ・ノワールの産地として注目されていたメンドシーノにワイナリーを開設したわけです。
テイスティングルームは、メンドシーノの中心地、Anderson Valleyにあります。このテイスティングルームでは、ピノ・ノワール以外にもたくさんのワインが楽しめます。
ぶどう畑は、主にメンドシーノの新しいAVA(ワイン生産地区)メンドシーノ・リッジにあります。今日、ご紹介する「Drew Pinot Noir Valenti Ranch 2014」に使われるぶどうが採れたValenti Ranchもメンドシーノ・リッジにあります。
メンドシーノ・カウンティでは冷涼な気候を活かして、ピノ・ノワールの栽培が盛んです。今日のこのワインに使われているぶどうもピノ・ノワールです。
このワイン、まず、色が鮮やかなルビー色です。鼻を近づけるとイチゴの香り。しばらく時間をおくと椎茸の様な香りも。口に含むと、イチゴの心地よい味わいの後に、少し渋みがあって、その後にとても印象的な酸が残ります。全体的にとても繊細で上品な味。そのままで飲んでもとても美味しいです。
このワイン、ワイナリーでは$48で購入できます。日本ではもちろんのこと、米国でも一般の小売店では購入できない様です。
この日は、妻の大好きなパルメザンチーズと合わせました。パルメザンの強烈な味に、上品なピノ・ノワールが、少しばかり負けていた感じがしました。
でも、そのアンバランス感が心地よく、ついついワインが進んでしまいます。
あちゃー、また酔っ払っちゃいました。