スナップスの本場 スウェーデン

スナップスの本場 スウェーデン

今年(2018年)は、北欧を訪れる機会が多かったです。スウェーデンのマルメ、フィンランドのヘルシンキ、デンマークのコペンハーゲン。最近では、スウェーデンのストックホルムを訪れる機会がありました。

さすがに北欧諸国は、ぶどうの栽培北限を越えているので、ワインは作られていませんが、「スナップス」と呼ばれる蒸留酒が作られています。日本ではあまり馴染みのない「スナップス」。ストックホルムで満喫してきましでので、ご紹介します。

ちなみに、ストックホルムでの滞在時間は20時間足らずでしたが、とても魅了的な町だったので、前半に少し、観光案内も交えてご紹介します。(スナップスの話は後半になりますので、観光に興味のない方は、前半を読み飛ばして下さい。)

ストックホルム・アーランダ空港に到着後、アーランダエクスプレスと呼ばれる電車でストックホルム中央駅へ。空港から中央駅までは45kmもありますが、この電車、時速200kmで疾走するので、20分ほどの所要時間。しかも、15分程度の間隔で走っているので、とても便利。

便利さもさることながら、駅のデザインも格好良い。木のベンチや赤い床。

駅にさりげなく置いてあるゴミ箱もデザイン性が高い。

車内も、窓枠や網棚など、あちこちに木がふんだんに使われていました。天井にもさりげなくデザインが施されています。

中央駅の近くのホテルにチェックイン。11月に訪れたので、すでにクリスマスの飾り付けが。スウェーデンらしくシンプルな飾り付け。

ホテルの近くには町の中心地「セルゲル広場」が。そこに立つタワーはガラス片で作られていて、これまたデザイン性が高い。ピンク色にライトアップされていました。

H&M発祥の地でもあります。H&Mのロゴの上には、面白い絵が。伝統的なデザインとモダンなデザインが組み合わされた魅力的なエントランス。

ホテルで紹介してもらったレストランへ行くために、ガラム・スタンという旧市街へ。石畳の路が続く、中世の雰囲気が漂う町。建物が大きい!

ノーベル賞が授与される都市だけあって、ノーベル賞博物館もあります。

この日訪れたレストランは、フェム・スモー・ヒュース(Fem Sma Hus)という伝統的なスウェーデン料理が味わえるお店。店内は、石造りで歴史を感じさせます。

前菜は、アーティチョークのスープ。外が寒かったので、体が温まります。

メインは、子牛肉のミートボール。IKEAの影響でしょうか。私の中には、ラズベリージャムが添えてあるミートボールが、スウェーデンの典型的な料理との印象が。ちなみに、レストランのオススメは、「トナカイのステーキ!」でした。

そして、食後酒にお待ちかねのウォッカ! いわゆる「スナップスグラス」に注がれて出てきました。

スナップスグラスは、IKEAで6脚600円位で売ってます。なんか、スウェーデンらしいデザイン。

ウォッカは、とうもろこし、小麦、大麦などの穀類、ジャガイモなどの芋類を原料として、糖化、発酵、蒸留し、得られたスピリッツを白樺炭で濾過した蒸留酒。ウォッカというとロシアのイメージがありますが、スウェーデンも有名。

スウェーデン産のアブソルートウォッカは、日本でもよく見かけます。このボトルのシンプルなデザインもスウェーデンらしいですね。

 

ウォッカを様々な香草で味付けしたものが、「スナップス」。(香草系リキュールの1種ですが、日本ソムリエ協会のテキストには出てきません。)北欧諸国で広く飲まれているようです。IKEAでは、スナップスのセットも売られていますが、見た目がとても綺麗。

スナップスの中でも、クミンやデイルといった香草で味付けした大衆的なお酒がアクアヴィット(Akvavit)。この日の締めのお酒に選びました。少し薬くさい感じもしましたが、アルコール度数も高くて、なんか消化の助けにもなりそう。

ちなみにアクアヴィットとは、「生命のお酒」という意味だとか。飲んだ後。なんか、生まれ変わった様な気分に!

あちゃー、また飲みすぎちゃいました。