クリスマスの売れ残り カリフォルニアワイン Electronic Raindeer

クリスマスの売れ残り カリフォルニアワイン Electronic Raindeer

フライトのトラブルで、航空会社の負担でサンフランシスコ空港近くのホテルに1泊することに。ホテルの近くのスーパーで購入したElectric Reindeer Cabernet Sauvignon 2016をご紹介します。

アメリカのホテルに宿泊すると、バーがなかったり、部屋にミニバーが付いていなかったり、近くにバーや酒屋がなかったりで、ベッドに就く前に一杯飲むのが習慣の方は困ってしまうことが多いです。お酒に厳しいアメリカでは、日本の様に、コンビニや自動販売機でお酒は買えません。

そんなわけで、アメリカのホテルに宿泊する時には、地元の事情に詳しいタクシーの運転手さんにお願いして、空港からホテルに向かう途中でワインを売っているお店に停めてもらい、そこでワインを一本購入してからホテルに向かうことが多いです。

そんな時に購入するワインには、2つの条件が。ひとつは、ワインオープナーが無くても開くようにコルクではなく「スクリュー式の蓋」がついていること。(以前は、ワインオープナーを持ち歩いていましたが、空港のセキュリティーで何回も没収されてしまい、今では持ち歩いていません。)もうひとつは、1晩で1本は飲みきれないので、「飲み残しても悔いの残らない値段」であること。

そんなわけで、アメリカのホテルの部屋で一人で飲むワインは、価格的に安いワインになります。ある方が「安いワインの3原則」という話をしていました。その方によれば、ワインが安いのは、「ラベル」か、「ワインそのもの」か、「ボトル」か、その3つのいずれかに手抜きがあるからだと言っていました。

この日購入したElectric Reindeerは、蓋がスクリュー式で価格も安く、ホテルで一人で飲むワイン2つの条件を満たしていました。知人の言っていた「安いワインの3原則」に照らすと「ラベル」はとても可愛いし、見たところ「ボトル」にひびは入っていないし、ラベルとボトルには手抜きはしていません。ということは、「ワインそのもの」に手抜きをしているのか?少し不安になりながら購入しました。

Electric Reindeerというこのワイン、1979年に設立され、北カリフォルニアのワイン銘醸地「ソノマ」に本拠を置く、Adler Fels Wineryの1ブランドです。このワイナリーは、Adler Fels Wineryのブランドでのワイン生産に加え、 100以上のブランドを配下に持っています。

このワイナリーが毎年クリスマスに、World Marketというスーパーマーケットのために生産しているスペシャルブランドがこのElectric Reindeerです。クリスマスらしいキャンディケイン(Candy Cane)の模様のマフラーをした可愛い子供のトナカイが描かれています。クリスマスにふさわしい、子供たちが喜びそうな、大人たちもわくわくしそうなラベルです。クリスマスの夜に小さい子供のいる家庭で振舞われるのにピッタリです。

ちょっと話がそれますが、World Marketというのは、サンフランシスコを中心に200店舗以上を展開するスーパーマーケット(従来のスーパーマーケットとはかなりコンセプトが異なりますが。)です。品揃えがとてもユニークで、家具、絨毯、食器、キッチン用品などの他に、ワイン、ビールなども扱っています。輸入品やWorld Marketオリジナルブランドの製品が中心です。

このクリスマスまでは$9.99で販売していたようですが、この日は1月6日。売れ残りのセールだった様で、価格は$5.99でした。

このワイン、ボトルの裏には「しっかりとしたストラクチャー。黒系ベリー、ペッパー、チョコレートの複雑な味わい。」と書いてあります。まさにその通りなのですが、ちょっと「薄い(thin)」感じです。上で述べた安いワインの3原則で言うと、ラベルはまずまず、ボトルにもひびは入っていませんでしたが、味がイマイチと言った感じでしょうか?

アメリカのホテルに宿泊すると、いつも時差ぼけの関係がなかなか寝付けません。この日もこの「薄い」ワインをガブガブのみながら遅くまでパソコンに向かっていました。
あちゃー、また飲み過ぎちゃいました。