トレッビアーノとマルヴァジアから作られたオレンジワイン

トレッビアーノとマルヴァジアから作られたオレンジワイン

「白ワイン」は、ぶどうの皮を取り除いた後に発酵させて作ります。使われるぶどうは黒ぶどうでも白ぶどうでもかまいません。

「赤ワイン」は、ぶどうを皮ごと発酵させて作ります。使われるぶどうは黒ぶどうのみ。黒ぶどうの皮にある赤い色素が発酵中に染み出て、赤ワインになります。

では、白ぶどうを皮ごと発酵させて作るワインは、何ワインだと思いますか?答えは「オレンジワイン」です。白ぶどうの皮にあるオレンジ色の色素が発酵中に染み出て、オレンジワインになります。

オレンジワインは、今、世界中でちょっとしたブームになっています。見た目が美しいのと、様々な料理に合わせやすいことが人気の理由でしょうか。

さて、私がワインエキスパート資格取得のためにワイン学校に通っていた時のクラスメートが、日曜日の夜だけ開店するナチュラルワイン専門のバーをやっています。先日、そのバーを訪れた際に、オレンジワインを味わいました。

味わったワインは「Amnesya」。(「忘れ去られた」という意味だとか。)イタリア・トスカーナ州(フィレンチェがある州です。)のPodere Luisaという昔ながらの製法を守っているワイナリーが作っています。

使われているぶどうは「トレッビアーノ」と「マルヴァージア」という白ぶどう。

トレッビアーノは、イタリアで最大栽培面積を誇る白ぶどう。フランスでは、ユニブランと呼ばれ、コニャックの原料として使われます。とてもカジュアルなぶどう。

マルヴァージアも、イタリアで多く生産されていますが、このぶどう単体のワインが作られることは少なく、多くの場合、トレッビアーノとブレンドされます。これは、酸味の強いトレッビアーノと果実味の豊富なマルヴァージアの相性が良いからです。

このワイン、鼻を近づけるとトロピカル系の果実香がとても華やかです。口に含むと、上品な酸味が。予想以上に渋みや苦味が強く意外性があります。これなら、肉にも合いそう。クセになりそうなワインです。

クラスメートのバーの心地よい空間で、見た目が美しく香りも高いオレンジワインを飲んでいると幸せな気分になります。

あちゃー、また飲みすぎちゃいました。