ソムリエ試験に出ない 仏ラングドック地方のマニアックなぶどう テレブラン

ソムリエ試験に出ない 仏ラングドック地方のマニアックなぶどう テレブラン

私のジョギングコースにあるビオ系のワインバー。いつも気になっていたのですが、なかなか行く機会が無い。意を決して行って見ました。(このお店はビオマルコって名前なのですが、それは店主がオオマルさんという名前だからだそうです。)

カリフォルニアワインの地位向上に燃える私としては、当然、「カリフォルニアワインを!」とオーダーしたのですが、店主曰く「カリフォルニアは土地が広いので、どうしても農薬を使わざるを得ないし、手摘みも無理なので、ビオ系のワインはあまり作られていないんですよね。最近は、農薬を減らす動きはあるようですが。」うーむ、カリフォルニアでも、結構ビオ系の作り手はいるんだけどなー。

ビオワインのお店だと、やはりフランスが主流ですね。今日はラングドック地方の「テレブラン(terret blanc)」というぶどうから出来た白ワインにチャレンジすることに。このぶどう、ソムリエ試験には過去出題されたことが無いそうで、日本人で知っている人は殆どいないとか。

ピノノワール、ピノグリ、ピノブランと同じ様に、黒系、灰色系、白系がある様で、それぞれ、テレノワール、テレグリ、テレブランと呼ぶそうです。ここまでくると、かなりマニアックですね。ソムリエ教本で調べてみると、ラングドックでは、補助品種として10%以下だけなら使用することが出来ます。

このワインは、何と大胆にも、このテレブランを100%使用。このワインの名前は「ソー・ナット」。これは、「ソー・ファット(So What):だから何なのよ。」をもじったもので、「ピノブランを100%使ってるけど、だから何なのよ。」という意味だそうです。ちなみにこのワインの作り手は、ナタリー・ショサールさん。「ソー・ナット」の「ナット」はナタリーの短縮形です。

このワイン、リンゴの香りと味わいが強烈です。アルコール度数が低いこともあって(11%)、最初口に含んだ時は、「リンゴジュースか?」と感じたほどでした。しばらく味わっていると、鉱物的な香りや柑橘系フルーツの香りも上がってきて、とてもユニーク。

この日は、キャベツアンチョビと合わせましたが、アンチョビの塩味とワインの果実味がなかなかの相性。

珍しいワインと美味しい料理。
あちゃー、また飲みすぎちゃいました。