ちょっと疲れて、夕食を作る気力がでないある日曜日の夜。
息子に夕食を作ってもらうことに。
器用な息子は、冷蔵庫の中の余り物を使ってパエリャを作ってくれました。
パエリャといえば、白ワイン。
でも私は、普段あまり白ワインを飲みません。
冷蔵庫の中に1本だけあった白ワインを合わせることに。
このワインが、意外にも、とても美味しかったので紹介します。
このワインはモンテ・ヴォルペ(Monte Volpe)プリモ・ビアンコ(PrimoBiano)。
使われているぶどうは、とてもユニーク。
沢山のイタリア品種が使われています。
アルネイス 73%、 ピノグリージョ 16%、 コロンバード 6%など。
「アルネイス」ってぶどうご存知ですか?
イタリア北部のピエモンテ州で多く栽培されています。
ロエロ(Roero)っていうDOCG(生産地)が有名。
2006年冬季オリンピックが開催されたトリノの近くですね。
このぶどうを使ったワインは、
キレのある酸味と白い花の様なアロマを持ち、
洋梨やアプリコットのニュアンスを持った
フルボディーの白ワインになるそうです。
このワインを作っているのは、
グラジアーノ・ファミリー・オヴ・ワインズ(Graziano Family of Wines)。
イタリア系アメリカ人の家族経営ですが、
カリフォルニアにおける「イタリアワイン生産の第一人者」の一つです。
このワイナリーは、カリフォルニア州北部のメンドシーノ郡にあります。
メンドシーノは、自然派のワイナリーが集まっていることで有名。
「こんなところでイタリアぶどうが育つの?」っていう冷涼産地です。
このワイン。
白ワインには珍しく2012年のぶどうを使っています。
ぶどうは全て40年以上の古木から採れたもの。
しかもオーク樽を使って発酵。
使われているぶどうも作り方もとにかくユニークです。
そして、味わいもとてもユニーク。
まず、白ワインらしくない凝縮感、フルボディ感、リッチさに驚かされます。
ピーチの様な華やかな果実のフレーヴァーがすると思えば、
ヘーゼルナッツの様な味わいもあり、
結構、複雑で楽しめます。
価格も 米国では$10-15、
日本のネットショップで2,000円前後ととてもお買い得。
パエリャには少し華やかすぎるかもしれませんが、
単独で飲んでもとても楽しめるワインです。
「カリフォルニアで作られたイタリアワイン!」って感じ。
あちゃー、また飲み過ぎちゃいました。