私の誕生日に息子がたこ焼きを作ってくれました。たこ焼きに合うワインということで選んだのが、Foot Path WineryのZinfandel 2013。
このワインを作っているFoot Path Wineryは、南カリフォルニアのワイン銘醸地「テメキュラ(Temecula)」にあります。テメキュラは、ロサンゼルスから車で1時間半という便利さなので、観光客も多く、どちらかというとキラキラしたワイナリーが多いです。
そんな中、きらびやかさとは無縁の、非常に質素なワイナリーが、Foot Path Wineryです。倉庫の様な小屋の一角にお世辞にも綺麗とは言えないテーブルが置いてあります。、そこで、ちょっと偏屈者のおじさんがワインをサーブしてくれる。それが、テイスティングルーム?です。
テイスティングルームには、おじさんの孫と思われる子供や犬が走り回っています。このおじさんこそ、このワイナリーのオーナーDeane Footeです。
このワイナリーは自然派を売りにしていて、ぶどうは無農薬で作られています。ワインも一切、濾過していません。
実はこのワイナリーを訪問したのは2016年。その時購入したワインなので、既に4年が経過しています。
購入してから時間が経っているので、コルクが抜けるかどうか心配でしたが、なんとか無事に抜けました。
グラスに注ぐと、見た目のインパクトが凄いです。少しオレンジがかったレンガの様な色。そして、かなり濁っています。
鼻を近づけると青系ベリーの香り。アルコール度数は13.8%とそれほど高くないのですが、結構アルコール臭も上がってきます。少し白胡椒の様な香りと、ぶどうらしい甘い香りも。
口に含むと、ジンファンデルらしい、甘い果実味が口いっぱいに広がります。チョコレート、干しぶどう、青野菜の味わいも。飲んだ後には、酸味が残りますが、渋みは控えめです。
無濾過だからか、瓶の底には、不純物を溜めるための深い窪みが。でも、口の中には、不純物が残ります。しばらくするとそれもチャーミングに感じられます。(笑) 飲むと全てがユニークで、忘れられないワインです。
強烈な果実味が、たこ焼きのソースととても合いました。
このワイン、極めて少量生産なので、残念ながら日本では購入できません。米国でも一般の小売店には出回っておらず、ワイナリーで購入する必要があります。1本40ドルくらいだったと記憶しています。
今でも、この少し汚い(笑)ワイナリーでのテイスティングが記憶に鮮明に残っており、思い出に浸りながらワインとたこ焼きを楽しみました。
あちゃー、また飲み過ぎちゃいました。