南仏ラングドックのワイナリー St. Jean de Bebian

南仏ラングドックのワイナリー St. Jean de Bebian

南仏ラングドック地方のワイン銘醸地Peznas(ペスナス)へ行ってきました。

ラングドック地方では、12 のコミューン(村)が、そこで産出されるぶどうの秀逸性を認められ、「ラングッドック」の後にその名前を付記することが出来るのですが、Languedoc Peznas (ラングドック・ペズナス)はそのうちの1つです。

地元の知人の方に、Prieure St. Jean de Bebian (「聖人ベビアンにお祈りを捧げる。」という意味だそうです。)というワイナリーへ案内して頂きました。ローマ軍に仕える軍人ベベアヌスが、戦争後にここでワインを作ったことにちなんで、この名前がつけられたそうです。

その後、1152年にこの地に修道院が建てられ(その建物は今でも残っています。)、ワインの生産が本格的に始まります。

1970年代には民間人の手に渡りますが、経営がうまく行かなかったそうです。その頃は、ラングドックのワインは安物のメージがあったことが原因だとか。

そこで、悪いイメージを払拭するために、ローヌ南部のワイン銘醸地シャトー・ヌフ・ドゥ・パプの真似をして、13種類のぶどうを植えたりしたのですが、うまくいかず、最近になってロシア人が買収して再建にあたっているそうです。

ロシア人は積極的に投資していて、テイスティングルームはとても立派でしたし、熟成用の樽も、木樽、ステンレス樽、コンクリート樽、陶器樽と多様な樽を沢山揃えていました。これから、レストランも作るし、「オーガニック」ワインにも挑戦するそうです。

その日は、ステファニーという従業員に、テイスティングを担当してもらいました。まずは、白を3種類。「ステンレス樽」と「コンクリート樽」と「木樽」の飲み比べ。

白は、通常は、あまり木樽で熟成させないのですが、3つ目のワインは、2016年のルーサンヌ、グルナッシュ、クレレットという3種類のぶどう品種で出来たワインを1年間木樽で寝かせたもの。このワイナリーで働くオーストラリア出身のワインメーカーであるカレンさんは、このワインで日本の「サクラアワード」という賞を受賞したそうです。

ロゼは、2016年のグルナッシュ、シラーというぶどう品種で作られ、ステンレス樽で熟成させたとてもフルーティで若々しいワイン。このワインは、ラベルにマトリョーシカが描かれています。

赤の4種類は、いずれもGSMと呼ばれるGrenach(グルナッシュ)、Syrah(シラー)、Mourvedere(ムールヴェドル)の3種類ぶどう品種を混醸させたワイン。それぞれのぶどうの割合や、ヴィンテージ、樽の種類などで、同じGSMでも随分と味わいが異なります。

特に、最後に飲んだ赤ワインは、シラーが90%、ヴィンテージは2011年で、2年木樽で寝かせたもので、後味に心地良い後味が残る秀逸なワイン。グルナッシュが多いとフルーティーで、ムールヴェドルが多いとパワフルな印象。ムールヴェドルは長期熟成に向くそうです。

このワイナリーは、南フランス特有の面白いぶどうを使って、様々な作り方に挑戦しています。色々なワインが楽しめて、とても楽しい訪問でした。
あちゃー、また飲みすぎちゃいました。