シャルドネ本来の香りが楽しめるカリフォルニアワイン Mel Soleil Silver

シャルドネ本来の香りが楽しめるカリフォルニアワイン Mel Soleil Silver

少し前の話になってしまいますが、カリフォルニアの自宅で友人を招いてクリスマスパーティーをしました。その時に、友人たちと楽しんだワインの一つが、今回ご紹介する「Mer Soleil Silverのシャルドネ」です。

私は、白ワインはあまり飲まないのですが、クリスマスパーティーには女性の方も来られるということで、張り切って準備したのがこの一本です。

Mer Soleilは、カリフォルニアで多くのワインブランドを手がけるWagnerファミリーの3代目、Charlie F. Wagner2世が2001年に作ったブランドです。

Wagnerファミリーの歴史は、Charlieの祖父にあたるCharlie F. Wagner (紛らわしいですが、その孫も同じCharlieという名前です。)が、1915年にナパでワイン生産を始めた時に遡れます。2代目に当たる息子のChuck Wagnerはナパの有名ブランドCaymus Vinyardsを1972年に設立しました。彼は、1988年にシャルドネが早く熟成することで知られるカリフォルニア・モントレー郡のSanta Lucia Highlandsでぶどうの栽培を始めます。そのぶどうを使って、3代目に当たる長男Charlie F. Wagner2世が2001年に作ったブランドがMer Soleilです。

Mer Soleilとは海(Mer)と太陽(Soleil)という意味でSanta Lucia Highlandsの二つの特徴を言い表しています。2つの特徴とは「海(モントレー湾)から朝と晩に上がってくる霧」と、「午後の輝く太陽」です。この2つの特徴が、高品質のシャルドネを生み出しています。

Charlie F. Wagner2世は研究熱心で、2001年にMer Soleilを作った後、2006年にそのセカンドラベルであるSilverを生み出します。シャルドネは、ぶどうそのものからあまり香りの主張が感じられないので、通常は、オーク樽で熟成させて香りをつけます。しかし、Silverは、敢えてオーク樽を使わず、セメント樽とスチール樽だけで熟成させています。従って、シャルドネ本来の微妙な香りが楽しめます。

香りは微かにミネラルの香りが上がってきますが、あまり強くありません。このほのかで上品な香りが、シャルドネ本来の香りなでしょう。口に含むと。ほのかな香りからは予想外となるトロピカルな味わいが口中に広がります。普段、樽香に隠れてなかなか楽しめない、シャルドネ本来の香りと味が楽しめる、なかなか面白いワインです。

このワインに使われているシャルドネは、レモンと同じ畑で作られているので、レモン香も上がってくるらしいのですが、ぜひ試してみて下さい。

このワインは、カリフォルニアでは普通のスーパーで$25前後で購入できます。日本でも通販で3,500円程度で購入できる様です。ボトルが、シルバー色でとても特徴的なので、すぐに見つけられます。