印象的なラベル 南カリフォルニアらしいワイン Chronic Cellers Purple Paradise

印象的なラベル 南カリフォルニアらしいワイン Chronic Cellers Purple Paradise

今回は、南カリフォルニアの自宅を訪ねて下さった日本人のご夫妻と楽しんだ Chronic Cellersの Purple Pardiseをご紹介します。

Chronic Cellersは2004年に Josh & Jake Beckett兄弟が、南カリフォルニアのワイン銘醸地「パソロブレス」に設立したワイナリーです。

彼らの父親であるDoug Beckettは、パソロブレスで最も有名なジンファンデルの生産者 Peachy Canyon Wineryを1988年に開設した有名人です。

このワイナリーで作られたジンファンデルについては、私のブログでもご紹介していますので、ぜひ、ご参照ください。http://awctokyo.com/2017/11/03/peachy-canyon-bailey/

というわけで、JoshとJakeは、子供の頃からワイナリーで育ったわけですが、2人とも家業を継ぎたくはなかったようです。ところが、気がつけば2人ともに家業を継ぎました。この若い2人の尽力が、Pechy Canyon Wieryの発展に大きく寄与します。

但し、JoshとJakeは、ワインの拡販のために全米を旅行せねばならず、なかなか家族と過ごす時間が取れないのが不満でした。そこで、わざわざ拡販しなくても、小売店に置いておけば売れるワインを作りたいということで、始めたのが Chronic Cellersでした。

そのために、まず考えたのが、会社名である「Chronic Cellars」。「Chronic」というのは、「常習性のある」と言った意味で、麻薬を連想させます。「一度飲んだら病みつきになるワイン」であることを、クールにインパクトのある言葉で表現したかったのでしょう。確かに、一度聞いたら、忘れられない会社名です。

そして、インパクトのあるラベル。子供の頃からの友人である Joe Kalionzesに一度見たら忘れられないラベルの作成を頼みます。確かに、ガイコツをモチーフにしたラベルは、お店の中でも目立っていて、思わず手に取ってしまいます。

最後に、なんと言ってもワインの味。「ラベルが面白いワインはまずい。」という常識を覆すべく、JoshとJakeの2人は、ワインの味にはとことんこだわります。また、ちょっと変わったぶどう品種をブレンドすることにより、ユニークで、一度飲んだら忘れられない味を作り出しています。

この日に飲んだ Purple Paradise 2015 は、アルコール度数が、カリフォルニアワインらしく、14.4%と高め。

使用しているぶどう品種は、Zinfandel 68%, Petit Syrah 18%, Grenache 8%, Syrah 6%。ZinfandelとPetit Syrahは、カリフォルニア以外ではあまりお目にかからない、カリフォルニアらしいぶどうです。

このワイン、鼻を近づけると、少し甘めのベリーの香りとペッパーの香りが上がってきます。

口に含むと、かなり印象的な果実味の後、心地良い酸味が感じられます。何と言っても印象的なのは、飲んだ後に、暫く残るペッパーの香りです。タンニンはあまり強くありません。

カリフォルニアのバックヤードで楽しむバーベキューにぴったりですが、そのまま飲んでも美味しいです。カリフォルニアらしいワインなので、是非飲んで頂きたいし、カリフォルニアのお土産にもぴったりです。

アメリカでは、スーパーマーケットでも売っていて入手しやすいです。$15程度とお値段も手頃。日本では、通販で4,000円くらいで手に入ります。