「3人の泥棒」が作るカリフォルニアワイン The Show

「3人の泥棒」が作るカリフォルニアワイン The Show

アトランタでお客様が主催されたパーティーに出席させて頂く機会がありました。100名以上が出席する大きなパーティー。立食での1時間弱のレセプションの後、着席のディナー。そこでサーブされた赤ワインが今日ご紹介させて頂く「The Show Cabernet Sauvignon」です。

「The Show」というこのワインは、「three thieves (3人の泥棒)」と呼ばれる、3人の背景の異なるビジネスマンが、昔ながらの印刷会社 「Hatch Show Print」に出会うことによって、出来上がったユニークなワインです。

3人のビジネスマンとは、ジョエル・ゴット (Joel Gott)、チャールズ・ビーラー(Charles Bieler)、ロジャー・スコメーニャ(Roger Scommegna)の3人。ジョエルは、カリフォルニアにワイナリーを営む家の5代目。チャールズは、フランスでシャトーを営む家系の出身。ロジャーは、11才で芝刈り機ビジネスを始めてから様々な仕事を経験。それぞれに背景が異なりますが、この3人はタグを組んでワインを作っています。

この3人がナッシュビルにある昔ながらの印刷会社で多くのショー用ポスターを手がける「Hatch Show Print」が気に入り、Hatch Show Printとのコラボで実現したのが、「The Show」というワイン。ラベルには、Hatch Show Printが作成したポスターが描かれていて、とても楽しいです。

ラベルだけでも買ってしまいそうですが、味にも手を抜かないのが、3人の泥棒。カリフォルニアの複数のぶどう畑からの厳選されたぶどうを使いとても美味しいワインに仕上がっています。希望小売価格が15ドルですが、明らかにお買い得。(日本では手に入らない様です。)

鼻を近づけると黒系のベリーの香りと少し焦げた様な樽の香りが上がってきます。口に含むと、しっかりとした果実味に加え、ヴァニラ、スパイスなどの複雑な味。飲んだ後も、心地よいタンニンがしばらく感じられます。まさに「カリフォルニアのカベルネソーヴィニオン」といった感じのワイン。ステーキにぴったりです。

パーティーで隣の席に座っていたのは、ノースカロライナ在住のワイン好きのアメリカ人。2人で「このワイン美味しいね!」と何回も確認しながら、色々と話が弾みました。
あちゃー、ついつい飲みすぎました。