アトランタに出張した夜。ホテルの部屋で、仕事をしながら飲むワインが欲しくて、深夜にホテルの近くをウロウロ。閉店2分前のお店に飛び込んだら、そこはオーガニックフードのお店。レジの横で特売になっていたのが、今日ご紹介する「Farmhouse Red」です。
このワインは、Cline Cellersによって作られています。Cline Cellersは、Fred Cline(フレッドクライン)が1982年にカリフォルニア州サンフランシスコの近く、コントラ・コスタ郡オークリー近郊を設立したワイナリーです。1991年にはカリフォルニア州のソノマに移転します。

フレッド・クラインの祖父は有名なジャクジー風呂を発明したヴァレリアーノ・ジャクジー。そんなユニークな家系だからでしょうか、クラインのワインは3つの点でユニークです。

一つは、環境に優しいワイン作り。土を痩せさせない独自の手法を開発したり、ヤギや羊を活用して農薬を使わない除草をしたり、施設を100%太陽電池で運用したりしています。

二つ目には、アメリカでは珍しく、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネといった国際品種のぶどうを植えず、カリフォルニア州でしか取れないぶどう品種である「ジンファンデル」といわゆる「ローヌ品種」の育成に徹底的にこだわっています。

三つ目には、そのコストパフォーマンスの良さが挙げられます、カリフォルニアでは、「値段が同じであれば、迷わずクラインを買え。」と言われるほどです。そんな中でも、特にコストパフォーマンスに優れているのが、Farmhouseシリーズ。白と赤の2種類があります。日本では、通販で2,000円前後で販売されています。

白も赤も多種類の葡萄を絶妙な比率でブレンドする事によって複雑で贅沢な味わいに仕上げています。使われるぶどう品種がヴィンテージによって変わるのですが、これは世界的にも珍しいものです。
私が飲んだのは、Farmhouse 2015年の赤。ジンファンデル48%、メルロー39%、ムール・ヴェードル5%、シラー4%、グルナッシュ3%、プティ・シラー2%で出来ています。

鼻を近づけると、黒系の果実やスパイス香など、とても複雑な香りが上がってきます。口に含むと、強烈な果実味の後に、とても心地よい渋み。長い余韻を楽しめます。ペッパーステーキに合いそうです。
この夜は仕事をしながら、つまみなしで楽しみました。あちゃー、ついつい飲みすぎました。
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