名前も味も強烈なカリフォルニアワイン Troublemaker

名前も味も強烈なカリフォルニアワイン Troublemaker

カリフォルニア在住の知人に勧められて試してみた「Troublemaker (トラブルメーカー)」。すっかり気に入ってしまい、日本でのワインイベントで、多くの方々に飲んで頂きました。とても評判が良かったので、ご紹介させて頂きますね。

このワインを作っているのは、「Austin Hope Winery」。南カリフォルニアが誇るワイン銘醸地であるパソロブレスにあります。ロサンゼルスとサンフランシスコの中間地点、どちらから行っても350km位のところにあります。

このワイナリーのオーナーは、Austin Hope。1973年生まれの若手のワイナリー経営者です。

彼の父、Chuck Hopeは、1978年に家族と共に、パソロブレスへ移住し、ぶどう畑の経営を始めます。多くの大手ワイナリーからぶどうの注文があったそうですが、1995年にそのうちの一つ、Liberty School Wineryを買収して、ワイナリービジネスへ参入します。父の下で、ワイン作りを学んだAustin Hopeは、2000年に独立してAustin Hope Wineryを設立します。

そのAustin Hope Wineryが2010年に作ったセカンドラベルがTroublemakerです。Troublemakerとは、「騒動を引き起こす人」とか「厄介者」の意味ですが、そもそもこんな名前をワインに付けてしまうのがカリフォルニアらしいですよね。

フランスのワインでは考えられません。Troublemakerのホームページに行くと「Just for Fun」などという言葉が踊っていて、Austin Hopeの「このワインを飲んでみんなで盛り上がって欲しい。」という気持ちがストレートに伝わってきます。

Austin Hopeは、パソロブレスの気候と似ている、フランス・ローヌ地方のぶどうを使ったワインを沢山作っています。このTroublemakerも 5種類のぶどうを使った(Syrah 57%, Grenache 15%, Petite Sirah 11%, Mourvedre 10%, Zinfandel 7%)を使ったいわゆるローヌブレンドです。

このワイン、とても強烈な印象を残すワインです。鼻を近づけると、バニラ、ブラックベリー、ペッパーに加えて、鉄や生肉といった凄みのある香りも上がってきます。口に含むと、とても複雑。押しの強い果実味が特徴的ですが、酸味もあり、飲んだ後に強めのタンニンが喉の奥に残ります。とにかく、一度飲んだら忘れなれない味です。アメリカでは$20位で購入できます。日本でも3,500円程度で購入出来る様ですので、試してみて下さい。

このワインは、肉に合いますが、そのままでも楽しめます。友人たちも気に入って下さり、このワイン片手に話が弾みました。
あちゃー、また飲みすぎちゃいました。