上海へ行ってきました。仕事仲間が、中国の「山東省」「河北省」「新疆ウィグル自治区」のワインをご馳走してくれましたので、報告します。それぞれに個性があり、なかなか楽しい飲み比べでした。
中国のワインについては、私の下記ブログも参考にして下さい。
1本目は、Changyu (張裕)Wine Companyの Cabernet Gernisht 2014。
Cabernet Gernishtはこのワインが作られているぶどうの品種名ですが、あまり聞きなれない名前です。実は、アルゼンチンの主要品種であるCarmener(カルメネール)の中国名だそうです。

このワイナリーは、山東省にあります。同省は、北京と上海から同距離。ほとんどのぶどう栽培地域が黄河の河口の南から韓国に向けて突き出す山東半島にあります。

気候は、いわゆるモンスーン気候。高温多湿で、中国北部のぶどう畑の様に、冬にぶどうの木を埋める必要がないため、北部に比べてコストがかかりません。

このワインの作り手のChangyu(張裕)Winemaking Companyは、中国最初の近代的なワイナリーです。実は、中国の近代ワインの歴史は、1892年に清の外交官 Zhang Bishiが100種類以上の欧州のぶどうの木を、このワイナリーへ持ち込んだことに始まったのです。

このワイン、鼻を近づけると、ブラックベリーやぶどうの皮や茎の様な香り。バニラの香りも上がってきます。口に含むと、少しチョコレートっぽい独特の果実味の後に、少しピリピリと感じるスパイスの様な味わいと、タンニンの渋みが楽しめます。

2本目は、China Great Wall Companyの Chateau Sungod Cabernet Sauvignon 2010。ぶどう品種は、Cabernet Sauvignon 100%です。

このワイナリーは河北省にあります。同省は、中国北東部にあります。緯度は 北緯36〜42度。黄河の北に位置し、北京と天津を囲み、東は渤海(Bohai Sea)に面しています。

天津と合わせて、50以上のワイナリーがあり、中国のワイン生産量の半分を占めます。気候は、モンスーン気候で高音多湿ですが、冬は乾燥して寒いため、越冬のためにぶどうを埋める必要があります。

このワインの作り手のChina Great Wall Wine Companyは、 中国最大の生産者です。

このワイン、鼻を近づけると、ブラックベリーの他に、シナモンやチョコレートの香り。少し醤油っぽい香りも感じられます。口に含むと、果実味とバニラの複雑な味。酸味は控えめ。最後に、まろやかタンニンの渋み。男性的で印象深いワインに仕上がっています。

3本目は、Chateau Aromaの Cabernet Sauvignon 2013。

このワイナリーは新疆ウィグル自治区にあります。

同自治区は、中国の西の端に位置し、カザフスタン、タジスキタン、アフガニスタンに接しています。遺跡から、紀元前4世紀にはぶどう栽培が行われていたことが確認されており、13世紀にはマルコポーロが新疆のぶどうに言及するなど、長い歴史を持っています。

カリフォルニアとテキサスを合わせたよりも大きい巨大な地域で、天山山脈(Tien Shan Mountains)で2分されています。また、タクラマカン砂漠が337,000平方キロもの巨大な地域を覆っています。ぶどう畑は、天山山脈(Tien Shan Mountains)の北、タクラマカン砂漠の南に広がっています。

Turpan, Hoxudなどの地域が、中国最初の原産地呼称(Geographical Indications)に選ばれるなど、多くのワイン銘醸地が点在しています。

このワイン、鼻を近づけると、ブラックベリーやバニラの香り。口に含むと、控え目の果実味や酸味に加えて、上品なタンニン。「全体としてまろやかな優しいワインだなあ。」と感じたのを覚えています。(実はこのワインを飲む前に、50%の白酒を沢山飲ませて頂いたために、はっきりとは、覚えていないんです。)

近代ワイン発祥の地である「山東省」のワイン、中国ワイン生産量の50%を占める「河北省」のワイン、多くのワイン銘醸地をもつ「新疆ウィグル自治区」のワインとバラエティー豊かな中国ワインを楽しみ、大満足。
あちゃー、また飲みすぎちゃいました。

