南カリフォルニアらしいピノ・ノワール La Crema

南カリフォルニアらしいピノ・ノワール La Crema

先日、沢山の友人と飲んだ南カリフォルニアの赤ワイン「La Crema Pinot Noir 2015」がとても美味しかったので、ご紹介させて頂きます。

友人18名に、5点満点で評価してもらったのですが、平均4.0点。少し男性の方が高い得点を付けていました。私の偏見かもしれませんが、Pinot Noir(ピノ・ノワール)は女性に好きな方が多い気がするので、ちょっと意外でした。(アメリカでは、Pピノ・ノワールは「デートの決めワイン」と呼ばれているそうです。)

ピノ・ノワールは、冷涼な気候でしか育たないので、長い間カリフォルニアでは栽培が困難なぶどうとされてきました。特に、温暖な南カリフォルニアでは栽培困難と言われてきましたが、最近ではモントレーやサンタバーバラなどで、高品質のピノ・ノワールが栽培されています。

このワインは、サンフランシスコから200kmほど南に位置するモントレーの「Santa Lucia Highlands (SLH)」というAVA (ワイン生産地区)で栽培されたぶどうを使っています。モントレーは、その沿岸に流れる太平洋でももっとも深く冷たい海流の影響で、世界でベストと言って良いほどのクールクライメット(冷涼気候)を生み出していて、近年ピノ・ノワールの栽培地として、世界中の注目を集めています。

カリフォルニアの太陽の光と浴びたピノ・ノワールは、ブルゴーニュや北カリフォルニアのピノ・ノワールと比べてトロピカルで凝縮したアロマが特徴で、フルーティーでジューシーな風味が楽しめます。その分、少し繊細さに欠けるのが、女性からの圧倒的な支持を得られなかった理由でしょうか?

このワインを生産しているLa Cremaは、北カリフォルニアのソノマに本拠を置くワイナリーです。1979年の設立以来、クールクライメット(冷涼気候)でのぶどうの栽培を得意としており、ピノ・ノワールとシャルドネというブルゴーニュ種に特化したユニークなワイナリーです。

世界でも最大規模を誇るKendall-Jackson Wineryの傘下にあり、同社のグローバル流通網を通して世界中に輸出されており、日本でもリーゾナブルな価格で購入できます。米国では$25前後、日本では4,000円前後で販売されているようです。

このワイン、鼻を近づけると、苺ジャムの香りに加えて、ヴァニラやスパイス香も上がります。少し、獣をイメージさせるような独特の香りも。口に含むと、まず、少しトロピカル気味の果実味が印象的。その後に、とても心地よい酸味がフォローします。渋みは抑え気味。ピノ・ノワール本来の滑らかさや繊細さを備えながらも、南カリフォルニアらしい大胆さも持っていて面白いワインです。

この日は、様々な料理のアソートメントとともに食べました。そもそも、控えめなピノ・ノワールはどんな料理にも合わせやすいのですが、やはり、チキンやポークと食べたい感じです。

それにしても、沢山の友人と飲むワインは美味しいですよね。

あちゃー、また飲みすぎちゃいました。