シュペート・ブルグンダー  ドイツのピノ・ノワール

シュペート・ブルグンダー  ドイツのピノ・ノワール

私のワイン学校の同級生の後輩(私から見てもワイン学校の後輩)が、私の家の近くに最近オープンしたドイツワインのバー「カシエル」に行ってきました。これだけ、ドイツワインがしっかり飲める場所は、なかなか無いと思います。お勧めです。
https://cassiel.jp

カシエルは、ドイツ映画「ベルリン・天使の詩」に出てくる天使の名前だそうです。このワインバーを経営されているご夫妻のお気に入りの映画だとか。この映画は、1987年カンヌ国際映画祭監督賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。

このワインバーを経営されているご夫妻は、ご主人が4年、奥様が11年、ドイツのフランクフルトに住んでいらしたとのこと。日本に帰って、ドイツワインがあまり知られていないので、ご自分でワインバーをされることにしたんだそうです。素晴らしいですね。

ご夫妻の胸に輝くぶどうのバッジは、ドイツワイン検定(ドイツワインケナー試験)に合格された証だとか。この試験、赤よりも白のテイスティングが難しいそうです。一般的には、白ワインの方が、テイスティングは簡単なので、とても意外。ドイツには、赤ワインの種類は殆ど無いので、赤ワインは簡単なのだとか。

http://dwgjp.com/kenner_test/

赤ワインの中で、必ずこの試験に出題されるのが、今日ご紹介する「シュペート・ブルグンダー」。シュペートは「遅い」、ブルグンダーは「ブルゴーニュ」の意味。遅く熟すブルゴーニュぶどう品種の意味で、つまり「ピノ・ノワール」なんだそうです。

ドイツには、モーゼル、ラインガウ、フランケンという3大ワイン銘醸地がありますが、このワインはフランケン産。

この日は、同じ畑から出来たシュペート・ブルグンダーのワインを2本を飲み比べました。この2本の違いは、畑の地質。1本はGneis(片麻岩)、もう1本はGrant(花崗岩)。この2本、ラベルも殆ど同じですが、注意して見ると、確かに岩の名前が書いてあります。そして、驚くことに味もかなり違います。Grantの方が、スパイシーです。

この日は、このワインバーの自家製のパテ・ド・カンパーニャと合わせました。シェフによれば、何回も挑戦して、ようやく自分の納得のいく味になったとか。確かに美味しいです。

ドイツ通の後輩の楽しい話を聞きながら、ワインがどんどん進みます。
あちゃー、また飲み過ぎちゃいました。