メルローらしいメルローを飲みたい!ということで、近くのワイン屋さんで選んでもらったNelson Family Vinyards Merlot 2018。ボルドーだとどうしても 他のぶどうとのブレンドになってしまうので、純粋なメルローっていうとやはりカリフォルニアですね。
このワインを作っているNelson Family Vineyardsは、北カリフォルニアのワイン銘醸地メンドシーノのHopland地区にあります。メンドシーノはオーガニックワインで有名です。メンドシーノは太平洋沿いはとても寒いのですが(夏でも寒い!)、Hoplandは内陸部にあります。かなり長閑なところです。
1952年に Herman and Clara Nelson夫妻がシリコンヴァレーの土地を売って、この地に果樹園を購入。ぶどう栽培を始めました。この頃は、シリコンヴァレーも果樹園だらけだったので、きっとシリコンヴァレーの果樹園を売って、北の新天地へと引っ越したのではないでしょうか?開拓者精神ですね!
最初はぶどうの販売だけでしたが、孫のChiris Nelsonがワイナリーも作り、父のGreg Nelsonらと経営しています。2003年のヴィンテージ から自社ブランドのワインを出荷した他、近くのワイナリーのためにワイン醸造も引き受けているそうです。祖父の開拓者精神がしっかりと受け継がれています。
このワイン日本では価格は2,000円くらいで購入できます。とてもお買い得。
このワイン、鼻を近づけるときな粉の香り、ちょっとバニラ、そしてアルコール!となかなか強烈で私好み。インキ、古新聞、枯れ葉とメルローらしい香りも。
「アメリカの東海岸の名門校の図書館の香りがするなぁ」と言ったら。妻に「そんな所に行ったことがあるの?」とからかわれました。
口に含むと、果実味は比較的控えめ、チョコレート、抑えめのブラックベリー、クローブなどの味わいが。そして、後から優しいタンニン渋みが口一杯に広がります。この日合わせた、ミートパイの油っぽい感じとぴったりです。
あちゃー、また飲み過ぎちゃいました。