カリフォルニアのロマネコンティ Calera Pinot Noir

カリフォルニアのロマネコンティ Calera Pinot Noir

「神の雫」 第6話で紹介され、日本に熱狂的なファンが多いワイナリー「カレラ(Calera)」。ピノ・ノワールという品種のぶどうを使ってこのワイナリーで作られたワインは、ロマネ・コンティよりも美味しいとの評価も。そんな話題のワイナリー「カレラ」に行ってきましたので、写真中心でご紹介させて頂きます。

このワイナリーは、カリフォルニア州のHollisterというところにあります。

カレラのワイナリーは、Hollisterの町からは、山道をかなり入った、ちょっと「秘境」という感じのところにあります。山道への入り口には「ワイントレイル(Wine Trail)」と書かれたかなり大きな看板があり「山道の沿道に沢山のワイナリーが点在しているのでは?」と期待は膨らみます。しかし、実際には、Caleraを含めて3つのワイナリーがあるだけです。

ワイナリーがある場所は、昔の石切場の跡地だそうで、カレラのボトルには、Kiln(石切場にある炉)が描かれています。

早速テイスティングを楽しむことに。平日だったこともあって、お客は我々しかおらず、とても静か。テイスティング担当の女性の方は「マンガで紹介されてから、沢山の日本人が来るんです。」と言ってました。

ちょっと時間に余裕があったのか、ワイン樽の貯蔵庫も案内してくれました。

このワイナリーの創設者はジョシュ・ジェンセン氏。ブルゴーニュのロマネコンティよりも凄いワインを作ろうと、ピノ・ノワールの栽培に適した土地を2年間探した結果、1974年に秘境にあるこのワイナリーから更に山奥に行った超秘境「マウントハーラン(Mount Harlan)」の地に行き着きました。マウントハーランは、AVA(米国の優良ぶどう栽培地の呼称)に指定されている有名なぶどう栽培地ですが、ここにぶどう畑を持っているのは今でもカレラだけだそうです。

ワイナリーの辺りは、砂漠と言った感じで、ぶどうの栽培に向いているとは思えないのですが、ワイナリーの人は「マウント・ハーランの畑はワイナリーがあるところから更に登った山の上にあるので、とても涼しい。」と言っていました。調べてみるとマウント・ハーランの畑は、標高670mにあり、非常に乾燥していて、海風の影響で冷涼。ブルゴーニュと同じ石灰岩土壌で、ピノ・ノワールの栽培には最適だそうです。

カレラのワインは、日本では「入手困難」と言われて、神格化されていますが、これはちょっと大袈裟になっている感じがします。カリフォルニアでは、普通のスーパーマーケットでも入手が可能です。しかも、大資本であるDuckhornグループに買収されてその傘下に入っており、米国ではかなり商業的なニオイのするワインです。ワイナリーの敷地内にあるマウントハーランの畑への道標には、Duckhornグループの様々なワイナリーへの距離も表示されていました。

とは言っても、カレラのワインが美味しいことには確かです。そして、ワイナリーの中には、とても綺麗なピクニックエリアもあります。

我々もテイスティングの後は、購入したお気に入りの一本を開けて、ピクニックエリアでのんびり。心地よい風に吹かれて、最高の気分!

あちゃー、また飲みすぎちゃいました。