妻が、前日に作りすぎて食べ切れなかった「芽キャベツと豆腐のソテー」で、カレー風味の煮込みを作ってくれました。「さて、この料理に合うワインは？」ということで、迷わず選んだのが、The FederalistワイナリーのLodi Zinfandel というワインです。
The Federalistというワイナリーは、「建国の父にちなんだワイン」を作っているユニークなワイナリーです。米国の建国に携わった人々には、大胆な性格の持ち主が多いのですが、「The Federalistも大胆なワインを作りたい。」そんな思いから、建国の父にちなんだワインを作っています。また、建国の父たちが活躍した1700年代後半が、カリフォルニアのワイン製造の歴史の始まりにあたることももうひとつの理由だそうです。
このLodi Zinfandelというワインは、初代大統領ジョージワシントンに敬意を表して作られており、ラベルには彼の肖像画が印刷されています。
The Federalistワイナリーのワインは、カリフォルニアの様々な地域から、選りすぐった高品質のブドウを使って作られています。Lodi Zinfandelは、その名の通り、「Lodi」という場所で栽培された「Zinfandel（ジンファンデル）」という品種のぶどうから出来た赤ワインです。(正確に言うと、シラーという品種のぶどうも7%だけ使われています。)
Lodi は、サンフランシスコから150キロ程内陸に入った所にある人口6万人強の都市です。カリフォルニアのワイン醸造家として有名なロバート・モンダヴィが育った場所としても有名です。
ジンファンデルというぶどうはカリフォルニア州以外では、殆ど栽培されておらず、カリフォルニアの特産です。なかでも、Lodiは傑出したジンファンデルが産出されることで有名で「世界のジンファンデルの首都」と言われるほどです。
ジンファンデルは、口に含んだ時に、苺ジャムの様な甘い味がします。このLodi Zinandelも、まさに苺ジャムの味がするのですが、その味わいは大胆でありながら、とても上品です。そして、その複雑な甘味がカレーにぴったりです。
強いスパイスの料理を食べると、ワインの味が負けてしまい、通常のワインなら、その味が分からなくなってしまいます。でも、このワインの大胆な、それでいて上品な甘さは、カレースパイスに負けていません。素晴らしいマリアージュです。
このワイン、地元のスーパーのワイン好きの店員さんに妻が薦められて買ってきました。日本では手に入らない様ですが、アメリカでは$15前後で販売されています。