カリフォルニアワイン 5種類のぶどうから出来た複雑な味わい Cinq Cepage 2009

カリフォルニアワイン 5種類のぶどうから出来た複雑な味わい Cinq Cepage 2009

Cinq Cepage 2009年という赤ワインを飲む機会がありました。

Cinq Cepaeとは「5種類」という意味で、その名の通り、5種類のぶどうで作られています。ブドウ品種とその使用割合は、カベルネ・ソーヴィニオン 77%、メルロー 11%、カベルネ・フラン 8%、マルベック 2%、プティ・ヴェルドー 1%です。カベルネ・ソーヴィニオンやメルロー、カベルネ・フランを主体にしたブレンドを俗に「ボルドーブレンド」と呼びますが、まさにボルドーブレンドの代表格です。

このワインは、Chateau St. Jean (シャトー・セント・ジーン)というワイナリーで作られています。カリフォルニアの北部に、ソノマというカリフォルニアを代表するワインの銘醸地がありますが、その中のソノマ・ヴァレーとうAVA (ワイン生産地)にあります。ソノマを代表する有名ワイナリーのひとつです。

このワイナリーの歴史は、1916年に、ミシガン州で鉄鉱石ビジネスで大成功をおさめたGoff夫妻が、ソノマの地に果樹園を作ったことに遡ります。Goff夫妻は、1920年にその地に家を建てるのですが、その家が今でもChateau St. Jeanのテイスティングルームとして使われています。

1970年に、ソノマにブドウ畑を探していた、Ken Sheffield, Bob & Ed Merzoian の3人が、この土地を買い取ります。そして、1973年にChateau St. Jeanを設立します。

このワイナリーの名前は、3人のオーナーの姉、義理の姉、妻にあたる、Jean Sheffield Merozoianという女性にちなんでつけられました。

このワインを飲んだのは、米国ニューヨーク州の北部にある、カナダとの国境に近い田舎町の小さなフランス料理屋でした。フランス風ソースがかかったペッパーステーキを頼んだのですが、それはとても美味しかったです。

鼻を近づけるとブラック系のチェリーの香りと、上品で複雑な香料の香り、それから長い間樽の中で寝かしたことによる独特のココアっぽい香りも上がってきます。口に含みととても複雑。果実味、酸味もそこそこ感じられるのですが、上品なタンニンの渋みが印象的です。ステーキの強烈な味に負けない、ワインです。お薦めです。

ちなみにこのレストランでは、$98で販売してました。アメリカではワインショップで$50-75程度で販売されています。日本でも入手可能な様です。