カリフォルニアが誇るピノノワール HAHN

カリフォルニアが誇るピノノワール HAHN

JALの機内で飲んだカリフォルニアワイン HAHN Pinot Noir 2015をご紹介します。

サンフランシスコから200kmほど南下するとモントレーという郡があります。ここに広がるサリナス渓谷には、沢山の有名なワイン産地があります。

少し、話が逸れますが、ノーベル賞作家のジョン・スタインベックは、ここサリナスの出身です。彼の作品には、サリナス渓谷の美しい情景が非常にうまく描かれています。彼の作品を読むと、間違いなくサリナス渓谷へ行ってみたくなります。私の大好きな作家のひとりですので、是非読んでみて下さい。

今日、ご紹介するワイン「HAHN」は、モントレー郡の Santa Lucia Highlands (SLH)というAVA(ワイン生産地区)で作られています。Santa Lucia Highlandsは、昼間はとても暑いのですが、夜は太平洋から冷たい空気が流れ込むのでとても寒くなります。この寒暖差が美味しいブドウを生み出します。特に、栽培するのが難しいとされる「ピノ・ノワール」の栽培地として有名です。

Hahn Family Wine の歴史は、1979年にNick Hahn が、Santa Lucia Highlandsに土地を購入したことに始まります。彼は、パリやニューヨークで金融家として活躍し、ロンドンでは有名なIT企業の会長として活躍。もともとビジネスの才はあった様です。

彼は、Santa Lucia Highlandsで最初にワイナリーを始めた1人であり、まさにSanta Lucia Highlandsのパイオニアです。Santa Lucia Valleyは、1991年にAVA(ワイン生産地区)に指定されますが、そこには彼の尽力があったと言われています。Santa Lucia Higlands 最大の功績者です。

彼は、現在、生まれ故郷のスイスとカリフォルニア、更にアフリカのケニアに家を持っていて、この3ヶ所を行ったり来たりしているそうです。アフリカでは自然保護に尽力しています。凄いパワーですね。

このワイン、ピノノワールという品種のぶどうから出来た赤ワインです。鼻を近づけると、苺の様な、赤系のベリーの香りがします。口に含むと、とても繊細な果実味が口中に広がります。上品な酸味があり、僅かですがきめ細やかなタンニンも感じられます。強烈な個性はありませんが、上品な味わいで、色々な料理に合わせやすいと思いました。

日本でも2,500円程度で購入出来ますので、是非試してみて下さい。