スペイン・リオハのワイナリーホテル マルケス・デ・リスカル

スペイン・リオハのワイナリーホテル マルケス・デ・リスカル

世界最大のブドウ栽培量を誇るスペイン。そのスペインの中でも最高峰と言われるワインの聖地「リオハ」へ行ってきました。首都マドリッドから北へ約4時間、スペイン北部エブロ川沿い、リオハ州、バスク州、ナバーラ州の3州に跨る広大なワイン産地です。

今回は、このリオハの中にある有名なワイナリー「マルケス・デ・リスカル」をご紹介します。バスク州のエル・シエゴという長い歴史を誇る小さな村にあるのですが、そこに突如現れる奇抜なデザインの建物で、世界に名を轟かせています。

もちろん、彼らが作るワインは上質で、それだけでも大満足です。金色のワイアーで巻かれたボトルのワインはあまりにも有名なので、ご覧になった方もいらしゃるのではないでしょうか? 150年以上の歴史を誇り、かつてはサルバドール・ダリもこのワインを愛飲したそうです。スペイン王室ご用達のワインとしても有名です。

ワインの質だけでなく、その量も巨大です。ワイナリーに併設されているブドウ畑はの栽培面積は東京ドーム48個分にあたる220ヘクタール。ワイン生産量は実に450万本です。

スペインには、ワイナリーにホテルが併設された「ワイナリー・ホテル」が多数あります。ワイナリーツアーに参加し、ブドウ畑を散策し、ワインを飲みながらゆっくり食事を楽しむことの出来る素敵な場所です。

そうしたワイナリーホテルの中でも、最も有名なのがマルケス・デ・リスカルです。とにかく、その奇抜なデザインには驚かされます。古い教会や建物が立ち並ぶ古い村に突如現れるこの建物は、周りにあまりにもマッチングしていないので、当初は賛否両論あったそうです。

このホテルを設計したのは、トロントに生まれ、カリフォルニアをベースに活躍した建築家フランク・ゲーリー。彼は、建築界のノーベル賞と言われるブリツカー賞を受賞している巨匠で、ビブラオ・グッケンハイム美術館やロサンゼルスのディズニー・コンサートホールなどの作品が有名です。

まず、レストランで食事。コース料理を頼んだのですが、スペイン料理をベースに、様々なスタイルの料理を掛け合わせた本格的フュージョン料理。味もさることながら、プレゼンテーションも最高で、とても満足しました。スペインのタパスをイメージしたのか、ひとつひとつの皿の量が少なめなのも、私たち日本人には嬉しいですね。

食事の後は、ワイナリーツアーへ。私は、一日に何回か実施されている英語ツアーに参加しました。15人程の日本人の団体も入っていて、日本語通訳が入ったツアーを楽しまれていました。150年の歴史を誇るだけあって、その歴史の重さに圧倒されます。その一方で、最新の醸造技術も取り入れていて、見どころ満載。飽きることがありません。

さらに、ぶどう畑を含め、あちらこちらに、スペインらしい質の高いデザインが施されていて、ワインに興味が無い方でも十分に満足出来ます。

ツアーの最後には、テイスティングもあります。6種類のワインを解説付きで楽しめます。更に、ツアーの後には、充実したギフトショップで、ショッピングを楽しめます。もう、至れり尽くせり。お薦めのサイトです。