クリスマスに家族と飲んだカリフォルニアの赤ワイン San Simeon

クリスマスに家族と飲んだカリフォルニアの赤ワイン San Simeon

クリスマスの前々日に家族が南カリフォルニアの自宅に集まりました。「特別なワインを。」ということで妻と選んだのが、San Simeon Cabernet Sauvignon 2013です。

その翌々日、クリスマスの日にも、自宅に友人を招いてクリスマスパーティをしたのですが、その際に友人が持ってきてくれたものも偶然にもこのワインでした。

その友人はロサンゼルスのダウンタウンに住んでいるのですが、近くには有名なドジャーズスタジアムがあります。もう一つ有名なのが、San Antonioというロサンゼルスっ子自慢のワイナリー。彼は、いつもこのワイナリーで美味しいワインを買ってきてくれます。今回ご紹介するSan Simeon Cabernet Sauvignon 2013もこのワイナリーで買ってきてくれました。

以前は、ロサンゼルスダウンタウンにも沢山のワイナリーがあったのですが、今残っているのはこのSan Antonio Wineryだけです。しかもこのワイナリーは、イタリア移民のSanto Cambianicaがは1917年に開設したロサンゼルス最古のワイナリーでもあります。

このワイナリーはその後、創設者Santoの甥であるStefano Riboliとその妻Maddaledaが引き継ぎ、現在は4代目Anthony Riboliが経営に当たっています。

彼が最近、南カリフォルニアのSan Simeon(ロサンゼルスとサンフランシスコの中間地点にあります。)に開設したのが、San Simeon Wineryです。今回、ご紹介するワインもこのワイナリーで作られていて、それがこのワインの名前の由来になっています。

San Antonioのぶどう畑は以前は、ロサンゼルスにあったのですが、StefanoとMaddaleda夫妻は、北部により良いぶどう畑を探し続け、70年代に南カリフォルニアのMontrey County、80年代に北カリフォルニアのNapa Valley, 90年代に南カリフォルニアのPaso Roblesにぶどう畑を購入します。今回、ご紹介するワインは、このPaso Roblesで採れたぶどうから造られています。

このワインは、Cabernet Sauvignonというぶどうで作られています。Cabernet Sauvignonは、最も多く使われている赤ワイン用のぶどうで、果実味や酸味はやや控えめですが、渋み(タンニン)が強烈で、男性的な味です。杉の木の香りがします。

このワイン、鼻を近づけると杉の香りに加えて、ブラックベリーやバニラの香りがします。口に含みと、心地よい果実味や酸味の後に、スパイスの刺激が感じられ、最後に上品な渋みが訪れます。飲んだ後も、舌の奥の方に心地よいタンニンの渋みが残ります。

米国ではスーパーで$20前後で購入できます。日本では購入できないようです。洗練された味わいなので、友人にホームパーティに招かれた際に持っていくと喜ばれるのではないでしょうか?