やり手の実業家が始めた南カリフォルニアのワイナリー Thornton Winery

やり手の実業家が始めた南カリフォルニアのワイナリー Thornton Winery

カリフォルニア州ロサンゼルスから、南東に150km行った所に、テメキュラというワイン銘醸地があります。そのテメキュラにあるThornton Wineryに行って来ましたのでご紹介します。

このワイナリーは、John Thorntonが経営するワイナリーですが、元々は、彼の友人であるJohn Culbertosonが始めたワイナリーででした。テメキュラでは7番目に古いワイナリーです。

John Culbertosonは、ビジネス経験豊かな実業家であるJohn Thorntonに、彼のワイナリーに投資しないかと持ちかけます。John Thorntonはワインビジネスの経験が無く、最初は断ったそうですが、その後、熟考した上で、投資します。

ところが、ワインビジネスはそんなに甘いものでは無く、なかなかうまくいきません。そこで、1987年にJohn Thorntonが100%株式を取得して始めたのが、このThornton Wineryです。今では、息子のSteveと共に経営しています。

ギフトショップやテイスティングルームも充実していますが、米国風の気取らない食事をお好みなら、ここのレストランはオススメです。インドアとアウトドアが選べますが、アウトドアで風に吹かれながらの食事をオススメします。

チーズバーガーやロブスターパニーニなどのサンドイッチが充実していて、サイドには、いかにもアメリカらしいボリュームたっぷりの、フレンチフライやオニオンフライが付いてきます。

そして、レストランでもテイスティングルームと同じ内容のテイスティングを楽しむことができます。テイスティングメニューはとても充実していて、11種類の中から選べるのですが、私はChampagne Flight ($22.00)を選びました。シャンパーニュ方式で作られた白とロゼの4種類のスパークリングワインが、説明書と一緒に綺麗にテーブルに並べられ、味だけでなく、見た目も楽しませてくれます。

これらの4種類のスパークリングワインの感想は以下の通りです。

Brut Reserve Natural
シャルドネだけから出来たスパークリングワイン。トロピカルなフルーツの香り。ピーチの様な果実味と、スッキリした酸味が感じられます。全体としてはとてもドライな印象です

Brut Reserve
シャルドネ、ピノブラン、ピノ・ノワールの3種類のぶどうを使っています。りんごの様な甘酸っぱいフルーツの香り。柑橘系の果物味と、豊かな酸味、そしてほのかな残糖感が感じられます。全体としては、とてもスッキリした味わいに仕上がっています。

NV Brut
シャルドネとピノブラン主体のスパークリングワインです。柑橘系とトロピカル系の中間くらいの香り。心地よい果実味、酸味に加えて、独特の苦味が感じられ、シーフードに合いそうな印象。

Brut Rose
これまで味わった3種類と比べると、香りも味わいも複雑で、飲んだ後に少し渋みが残ります。