イタリア・ピエモンテ州 「エルバルーチェ」と「バルベラ」

イタリア・ピエモンテ州 「エルバルーチェ」と「バルベラ」

イタリア北部・ピエモンテ州のイヴレーア(Ivrea) でお客様と食事。そこで。お客様が選んで下さった地元の美味しいワインをご紹介します。

イヴレーアは、オリヴェッティ社の本社がある町です。車で、ミラノから西に1時間半(約120km)、冬季オリンピックが開催されたトリノから北に1時間(約50km)程行った所にあります。

ワインファンなら、一度は訪れてみたいワインの聖地が周りに点在。ちなみに、バローロまでは車で1時間半(約140km)、ガッティナーラまでは車で1時間(約1時間)です。

その日は、初夏の日差しが程よくさして、とても心地良い日。「外で食事が出来たらは最高だなあ。」と思っていたら、そんな気持ちを察してが、お客様はバルコニー席に我々を案内して下さいました。そして、「スパークリングワインが飲めたら幸せだなあ。」と思っていたら。早速、「エルバルーチェ」というぶどう品種で出来たスプマンテ(イタリアではスパークリング・ワインのことを「スプマンテ」と言います。)を頼んで下さいました。

このぶどうは、Erbaluce di CaluzoというDOCG(ワイン生産地区)で生産されたものです。Erbaluce di Caluzoは、まさにIvreaの地元で、地元で作った地元のワインをご馳走して下さいました。

エルバルーチェは、長い間飲んでみたいと思っていたのですが、今回初めて飲む機械に恵まれました。鼻を近づけると、グレープフルーツなどの柑橘系の香りに加え、南国系の果物(メロンなど)の香りがします。口に含むと、酸がとても印象的。果実味は上品で少し控え目。食前酒には最適です。

前菜は、地元名物の「牛の生肉」。

「どんなワインを選んで下さるのかなあ。」と思っていたら、これまた地元のぶどう「バルベラ」で出来た赤ワイン。生産地域は、Barbera d’Astiで、イヴリーアの町から少し南に行った所にあります。

バルベラは、ピエモンテ州にいると、必ず口にするとてもポピュラーなぶどう品種。鼻を近づけると黒系のベリーの香りやスパイスの香りが上がります。口に含むと、上品な果実味の後、少し強めの酸味が口の中に広がります。渋みは控え目。「生の牛肉」にぴったり。

この日、ワインを選んで下さったお客様は、ノースカロライナに住まれているアメリカ人で、既に10年以上お付き合い頂いてます。ここ数年は仕事でアメリカとイーヴレアの間を行ったり来たりされています。すっかり、地元のワインにも精通された様で、今回も最高のホストでした。地元のワインを堪能させて頂きました。

あちゃー、また飲みすぎちゃいました。