カリフォルニアの自宅に戻ると、友人からワインの贈り物が届いていました。「Pono Hono 2013」というとても美味しそうな赤ワイン。その日の夜は、妻と娘と3人で、久しぶりに食事。この特別な夕食に、この特別なワインを早速飲んでみましたので、ご紹介しますね。
このワインは、カリフォルニア北部のワイン銘醸地ナパ・ヴァレーにあるPono Winesが作っています。Pono Winesは、ハワイ出身のDave Sedenoが2012年に設立したばかりのワイナリー。Sedenoさんは、それまでは、30年以上にわたって、カリフォルニアで消防士をやっていたとか。
Ponoとは、Alohaの次に有名なハワイの言葉だそうです。調和、親切心、健康で幸福な状態など、様々な意味があるそうですが、そのうちの一つが「あるものを、より良い状態にして戻してあげること。」だそうです。Sedenoさんは、ぶどうを美味しいワインに仕立てあげる過程をPonoに例えたのでしょうか。
このワインの名称であるHonoは、やはりハワイ語で「混ぜること」を意味するそうですが、このワインもCabernet Savignon(52%), Cabernet Franc(36%), Marbec(12%)という3つのぶどうのブレンドです。ちなみに、このブレンドは、フランス・ボルドー地方の典型的なブレンドです。
このワイン、まず色がとても綺麗。深いガーネット色です。鼻を近づけると、黒系のベリーと微かにヴァニラの香り。口に含みと上品な果実味。酸味は控えめ。そして何と言ってもハイライトは、長く口の中に残る印象的なタンニン。果実味とタンニンから来る渋みのバランスが絶妙です。
このワインのボトルには、錨のマークがついていますが、ハワイの言い伝えで、錨のマークのついたギフトをもらった人には「繁栄(Prosperity)」が約束されているとか。
この日のメニューは、サーモンと蕎麦サラダ。蕎麦サラダにかかっていた少し甘めの醤油ベースのドレッシングが、このワインの程よい果実味と渋みにぴったりでした。
このワイン、品質を保つために生産量を数100ケースに絞っているため、小売店では手に入りません。ワイナリーから直接購入すると$70程度する様です。
久しぶりに顔を合わせた妻と娘との楽しい会話。あっという間に時間が過ぎます。
あちゃー、また酔っ払っちゃいました。