カリフォルニアを代表するシュナンブラン Pine Ridge

カリフォルニアを代表するシュナンブラン Pine Ridge

Pine Ridge Winery Chenin Blanc + Viognierをご紹介します。「シュナン・ブラン」というぶどう品種がありますが、カリフォルニアで「シュナン・ブラン」といえば、パインリッジ(Pine Ridge)です。

シュナンブランは、ニュートラルな性格の白ぶどうで、甘口から辛口まで色々なワインに仕立てられます。フランスのロワール地方が原産地とされますが、南アフリカやカリフォルニアなど、世界中で栽培されている人気品種です。

パインリッジ(Pine Ridge) ワイナリーは、ゲイリー・アンドラス(Gary Andrus)が1978年に北カリフォルニアのワイン銘醸地「ナパ」のスタッグスリープ地区に設立したワイナリーです。スタッグズリープの畑は、丘の上の険しい松林が広がる斜面の尾根線に位置しているので、パイン(松)・リッジ(尾根線)と名付けられたそうです。

アンドラス氏は、元スキーのオリンピック選手で、パインリッジの他にオレゴン州でも2つのワイナリーを設立。2009年に亡くなるまで、米国のワイン業界に貢献しました。

このワイナリーはボルドー品種で成功をおさめ、今ではナパの5つの銘醸地に12のブドウ畑を持つまでに成長しました。最近では、ボルドー品種ばかりでなく、シュナンブランなども有名です。

今日ご紹介するシュナン・ブラン+ヴィオニエは、シュナン・ブラン83%、ヴィオニエ17%とシュナン・ブランがメインのワイン。シュナンブランは、ナパの自社畑ではなく、内陸部の「クラークスバーグ」地区にある畑で作られています。

米国では、シュナンブランの多くが「クラークスバーグ」で作られています。そのためクラークスバーグは「シュナンブランの里」の異名を持ちます。

シュナンブランは、南アフリカやフランスのロワール地区で多く生産されていますが、南アフリカ産は「完熟アプリコットの風味」、ロワール産は「ミネラル感が豊富」と、生産地域による特徴が顕著です。クラークスバーグのシュナンブランは「蜂蜜のような甘口」と表現され、とても個性的で魅力的な味わいがあります。

パインリッジは米国のシュナンブラン市場では、実に92%のシェアを握るトップメーカです。シュナンブランはカリフォルニア州では4番目に多く栽培される白ワインですが、殆どがブレンド用として使われるので、シュナンブラン単独を選ぼうとすると、普通のスーパーマーケットではパインリッジ以外はあまり見かけません。

今回シュナンブランを購入したのは、インドワインとカリフォルニアワインの同一ぶどう品種を飲み比べようという企画で、シュナンブランが選ばれたからです。インドでは、最大のワインメーカーの1つSULA VINEYARDSが最初に植えた白ぶどうの1つがシュナンブラン。こちらも他の生産地とは異なったユニークな味わいで、その品質も評価されています。

 

パインリッジのこのワイン、ドングリアーノワイン様は次のように評価しています。「甘露メロンや白桃、熟したプラム、紅茶やリンゴの花の香りを持ちます。グレープフルーツやパイナップル、リッチな蜜を持つ洋ナシを想わせる果実味があり、軽快な口当たりです。」

このワインとインドワイン、どちらもユニークな味わいということで、その飲み比べは、今から楽しみです。

あちゃー、また飲みすぎちゃいそうです。