アラビアンスタイル・ステーキを作ることに。やはり、ステーキには「カベルネソーヴィニヨン」でしょということで、家のストックからRyder Estate 2017を選びました。
このワイナリーは、サンフランシスコから200kmほど南下したモントレーにあります。モントレーは、北のモントレー湾に大きく口を開けた盆地になっていて、北は寒流の影響で冷涼。南に行くほど温暖になります。北では冷涼品種であるピノ・ノワールが、南では温暖品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンが採れます。
モントレーには、シャイドいう、広大なぶどう畑を経営するヴィンヤーズがあるのですが、このシャイド・ヴィンヤーズのオーナーであるアルフレッド・シャイドが設立したワイナリーがRyder Estateです。ちなみに、ライダー(Ryder)はアルフレッドの孫の名前だそうです。
カベルネ・ソーヴィニヨンは、ぶどうの中でも最もヘビーな味わいが楽しめるぶどうで、何と言ってもタンニンが多く、酸もそこそこあります。果実味は若干控えめですが、カリフォルニアの太陽の下で育ったカベルネ・ソーヴィニヨンは果実味も豊富です。果実味、酸味、渋味ともに豊富で、とても強烈なフルボディーのワインになります。
ただ、このワインは、そんなカリフォルニアの典型的なカベルネ・ソーヴィニヨンとは一線を画しています。フルボディというより、ミディアムボディ。飲みやすく仕上がっています。
アラビアンスタイル・ステーキは、アラブらしい少し甘めのソースで食べるのですが、甘めのソースがワインの果実味を和らげてくれるので、果実味が少し控えめに感じられました。
肉の部位は、「しんたま」という腿の希少部位を使っているので、あまり脂味がありません。なので、少し柔らかめのタンニンがストレートに伝わってきます。
このワイン、価格もとても手頃で、カリフォルニアでは$18.00前後で販売されています。日本でもネットショップで2,000円前後で購入可能です。
アラビアン・ステーキの後に、脂がしっかりと乗ったカルビも試したのですが、この時は、果実味がしっかりと感じられ、逆に脂とタンニンが混ざり合い、タンニンは少し控え目に感じられました。
同じワインでも、一緒に食べる肉の種類で、随分と味が異なります。
あちゃー、また飲み過ぎちゃいました。