ロバート・モンダヴィは、カリフォルニアワインを世界レベルまで引き上げた最高の功労者でしょう。
彼がナパ・ヴァレーのオークヴィル地区にロバート・モンダヴィワイナリーを設立したのが、1966年。彼が53才の時でした。それから、ロバート・モンダヴィワイナリーを世界でも有数のワイナリーまで育てたあげたのですから。頭が下がります。
マーケティングの天才と言われた彼は、ワイナリーに世界で初めてテイスティグルームを作ったり、ボルドーのフィリップ・ロスチルドと組んでオーパスワンを作ったことで有名です。
もう一つ、有名なのは、「フュメ・ブラン」という言葉を生み出したことです。1970年代、アメリカではソーヴィニヨン・ブランの人気がイマイチでした。それを何とかしたかったロバート・モンダヴィは、フランスっぽい名前である「フュメ・ブラン」という言葉を作り、売り出したのです。そして大ヒットさせました。
今では、「フュメ・ブラン」は、「ソーヴィニヨン・ブラン」と同義のぶどう品種名として使用することが、米国で認められています。
通常、フレッシュな味わいを楽しむソーヴィニヨン・ブランですが、彼は敢えてフレンチ・オーク樽で4ヶ月熟成させ、クリーミーなワインに仕上げています。
鼻を近づけるとピーチのような華やかな香りの中に、ソーヴィニヨン・ブランらしい草の香りが。そして、口に含むと、メロンやグレープフルーツの味わい。酸が印象的で、クリーミーさとフレッシュさを同時に楽しめます。
最初に合わせたのが、ヒラメの刺身のサラダ。大根、海藻などをワサビ醤油で和えました。大根が、少しワインの苦味を引き立たせます。
そして、チキンの香草焼き。ソーヴィニヨン・ブランの草っぽさが、香草とマッチ。チキンの程よい脂が苦味を、レモンが酸味を柔らかくしてくれます。ちょっと、チキンの塩が効きすぎていたかも。
最後にあさりのパスタ。美味しかったけど、やっぱり、貝には、シャルドネのミネラル感が欲しいかな。
このワイン、カリフォルニアでは$30前後。スーパーマーケットで手に入ります。日本でも比較的容易に入手可能。値段は5,000円前後です。
美味しい料理と美味しいワイン。
あちゃー、また飲み過ぎちゃいました。