カリフォルニアだからできるPetit Verdot単一品種 TJ’s Reserve LOT130

カリフォルニアだからできるPetit Verdot単一品種 TJ’s Reserve LOT130

今回は、少し変わり種。「Trader Joe’s Reserve Petit Verdot 2014」 というワインをご紹介します。LOT130という番号がついたこのワイン、すでに売切れ状態。カリフォルニアで一本だけ入手出来たものを、手で持ち帰り、東京でワイン好きの方々14名と飲みました。

Trader Joe’s (トレーダー・ジョーズ)は、南カリフォルニアを中心に、全米に約300店舗を展開する高級スーパーです。以前、このブログでも取り上げたことがあるのですが、もう一度簡単にご紹介しますね。

オーガニックフードを中心にした品揃えで、おしゃれなイメージ。日本のショッピングサイトでも、セレブが利用するスーパーとして紹介されています。

高級スーパーといっても、必ずしも値段は高くありません。どちらかというと、良いものを安く売っている感じ。売り場の雰囲気や品揃えがユニーク、店員ももの凄くフレンドリーで、カリフォルニアらしい楽しい雰囲気を持つスーパーです。多くの熱狂的なファンを持っていて、多くの調査で全米で最も人気のあるスーパーに選ばれています。

このスーパー、売り場の大きな部分がワイン売り場に割かれています。世界中からTrader Joe’sが買い付けた面白いワインが並んでいます。また、Trader Joe’sオリジナルブランドのワインもたくさん並んでいます。

これらのオリジナルブランドワインは、Trader Joe’sのお店でしか買えないので、わざわざ、東海岸から南カリフォルニアに買いに来る人もいるそうです。売り場の雰囲気がとても楽しくて、アメリカらしい愉快なワインです。皆さんもカリフォルニアへ行かれることがあれば、立ち寄られてはいかがでしょうか?

Trader Joe’sブランドのワインは、最も安い「Charle’s Shaw(なんと$1.99)」から、最高ランク「Grand Reserve(とても人気があり殆ど入手困難という幻のブランド)」まで沢山のランクがあります。今回、飲んだワインは、最上位の「Grand Rererve」の1つ下のランクの「Reserve」です。

ぶどう品種は「Petit Verdot(プティ・ヴェルド)」。Petit(小さな)Verdot (緑)の名前が付いたこのぶどう。育てるのが難しいぶどうで、完熟する前に未熟なまま(緑のまま)身を落としてしまうことがあるので、こういう名前が付いているそうです。フランスのボルドー地区でよく使われるぶどうですが、育てるのが難しいので補助品種に使われることが多いのです。

ところが、カリフォルニアの温暖な気候では、この品種はしっかりと完熟します。したがって、補助品種として使われるのではなく、Petit Verdot 100%の単一品種ワインが大量に生産されています。

このぶどうが生産された地域は、南カリフォルニアを代表するワイン銘醸地「パソロブレス」です。

鼻を近づけると、黒系のベリーやなめし革の香り、微かにスパイスやヴァニラの香りも上がってきます。口に含むと、意外に果実味は控えめですが、酸味は豊富。滑らかなタンニンが心地良い後味を作ってくれます。

この日は、いろいろな種類のフィンガーフードと食べましたが、結構色々な料理に合います。でも、一番合う料理は、やはり肉汁たっぷりのステーキでしょうか。

このワイン日本では入手不可です。アメリカでも、Trader Joe’sに行かなければ、手に入りません。(LOT30という番号の付いたこのワインは、既に品切れ状態で、TraderJoe’sに行っても手に入りません。)

この日は14名の参加者とワイワイ言いながらの楽しく飲んだのですが、そんなパーティーぴったりのワインです。
あちゃー、また飲みすぎちゃいました。